土木のチカラ
目次
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完成間近の"ハイブリッド空港"、羽田D滑走路(土木のチカラ2010)
24時間運用の国際的拠点(ハブ)空港にする──。前原誠司国土交通相の発言で注目が高まる羽田空港。現空港島の南側に建設中のD滑走路は、埋め立てと桟橋を組み合わせた、世界でも珍しい“ハイブリッド滑走路”となる。2010年10月の使用開始に向け、工事は佳境を迎えている。
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海外でマネジメント力磨き長大橋建設に挑む(土木のチカラ2010)
香港ストーンカッターズ大橋工事所長・花田紀明氏
香港の港に架かる世界最大級の斜張橋、ストーンカッターズ橋の工事を指揮するのは42歳の花田紀明だ。シビアな契約社会でもまれた香港での16年間の経験が花田を支えている。相手を自分のペースに巻き込む交渉力や決断力、部下の能力を引き出すマネジメント力で大現場を切り盛りする。国内の建設不況が続くなか、海外に乗…
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21歳の若さで工事現場責任者に(土木のチカラ2010)
ヤマケン工事部土木課主任・塚川真也氏
ヤマケン(鳥取市)工事部土木課の塚川真也主任が初めて現場の責任者である現場代理人を任されたのは、別の建設会社に在籍していた弱冠21歳のとき。地場の建設会社の方が、全国展開している建設会社よりも早く現場代理人を任せる傾向があるのは確かだが、21歳は異例の早さだ。
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“一発勝負”の73日間、首都高火災事故復旧(土木のチカラ2010)
首都高速5号池袋線の下り線で、タンクローリーが横転して炎上したのは2008年8月3日のこと。火災の熱で上り線の鋼桁が大きく変形し、路面が60~70cm沈んだ。道路を部分開放しながら半断面ずつ施工するという厳しい条件の下、10月14日正午、当初の予定よりも約1カ月早く全面開通した。
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ドラマチックな歩道の案を選定、広島・橋梁コンペ(土木のチカラ2010)
広島南道路太田川放水路橋梁デザイン提案競技詳報
9月初め、広島市は「広島南道路太田川放水路橋梁デザイン提案競技」の選考結果報告書を正式に取りまとめた。7月14日に開かれた第二次選考で、最優秀案のエイト日本技術開発のグループのほか、優秀案1案と入選案4案を選んだ。選考の決め手となったのは、市民と地域に対する細かな配慮と、歩行者にドラマチックな眺めを…