念願のマイホームを購入!しかし、暮らし始めた後に、その住まいに重大な欠陥が見つかったら…? 神無月杯第4レースで出題するのは、そんな「万が一」の時に住まいを救う手立てとして知っておきたい、住宅の「かし保険」にまつわるクイズです。


 念願のマイホームを購入!しかし、暮らし始めた後に、その住まいに重大な欠陥が見つかったら…? 長月杯第4レースで出題するのは、そんな「万が一」の時に住まいを救う住宅の「かし保険」にまつわるクイズです。

 そもそも「かしって何?」という話からですが、「通常の生活が困難になるような、住宅の品質や性能の欠陥」を「かし」と言います。テレビのワイドショーなどで度々特集される「欠陥住宅」。「床が傾いていた」「地震でもないのに家が揺れる」などといった、日常生活を脅かすようなひどい欠陥が見つかった住まいがレポートされている様を見て、「こんなことが起きたら大変!」と不安を感じつつも、「うちは大丈夫」という気持ちを漠然と抱いていたりしませんか?

 今回の出題者は、国土交通省が指定する住宅かし担保責任保険法人である住宅保証機構株式会社で、さまざまな住宅ハードのトラブルを見てきた河村享一さん。「住まいは家事、仕事や勉強など、日々の暮らしを支える基盤となるもの。もしも我が家に万が一のことがあったら、不安の中で生活を送ることになってしまいます。住宅の欠陥を解決するために、何年もの月日を費やさなければならなかったケースも起きています」と河村さんは話します。ましてや住宅は、多くの人にとって一生で一番高価な買い物。資産として考えた場合も、欠陥によるトラブルは避けたいところです。

 住宅の欠陥は、建築した工事者のずさんな工事に起因するものもありますが、どんなに工業化された住宅でも、最終的につくり上げるのはやはり「人」。悪意のない過失による欠陥が起こりうる可能性もあるのです。

 そんな「万が一」の事態に備え、「かし」を補修する費用を保険金で賄うことができるのが「住宅かし担保責任保険」です。これらの保険に加入しておくことも重要ですが、住まいのどこで欠陥が見つかりやすいのか、どんな欠陥による事故が多いのかを知ることで、これから家を新築する際や購入する際に注意を払うことができます。

 トラブルについての知識があれば、今すでに住んでいる持ち家についても、欠陥による被害が深刻化することを防ぐための対策ができるでしょう。いつか家を売って住み替えしたい、中古住宅を買いたいと思っている人も、売買対象となる住宅に欠陥がないかどうかは、その後のトラブルを回避する上でも調べておきたいところです。

 河村さんが出題するクイズには、「かし保険」がどんなものなのか、保険加入料や保険支払い料といった、気になるお金のことにも触れています。なんの知識も持たずにトラブルに出くわすよりも、備えあれば憂いなし。保険も同じです。今回のクイズを通して、あなたの住まいをトラブルから守る知識を手に入れてください。

 ここで、河村さんが出題する長月杯第4レースからの問題をひとつ。

Q 「かし」の補修に対して支払われる「住宅かし担保責任保険」の保険金の上限は、いくらと法律で定められているでしょう?
a 500万円以上
b 1000万円以上
c 2000万円以上
d 5000万円以上

 一体いくらだと思いますか? 支払われる保険金の上限はつまり、対象となる住宅の欠陥の深刻さの度合いを表しているとも言えるでしょう。もし保険に加入していなかったら、「かし」の補修費は工事者か、万が一、工事者が倒産をしてしまっていたら居住者が負担することになってしまうのです。我が家に欠陥が見つかった上にお金の心配まで…なんて事態にならないために、知っておきたい住宅の「かし保険」のこと。出題例の正解と解説は【すまいダービー】でご確認いただけます。

<訂正>本文3段落目の河村享一さんのコメントと関連する本文を訂正しました。(2014年10月17日15時15分)