【めちゃくちゃにされた家のセラピスト】こと、谷尚子さんが出題するのは、退去後の家の姿や賃貸のトラブル事例から学ぶ住まいと暮らしのノウハウ。「退去時に最も高額の修繕費用がかかった状態は?」「敷金をたくさん戻すためにうっかり手を出さないほうがよい修繕は?」などの実例に基づく問題もあります。賃貸住宅の住み方は、どこかで誰かにきちんと教えてもらえるものではありません。だからこそ、思いがけないトラブルを生むことも。暮らしを向上させる、「住まい・大家さんとの付き合い」の作法を管理会社のプロから教えてもらいました!

数多くの賃貸住宅の退去後の姿を見てきた、ハウスメイトパートナーズ東東京支店支店長の谷尚子さんが今回の出題者(写真:日経BP社)
数多くの賃貸住宅の退去後の姿を見てきた、ハウスメイトパートナーズ東東京支店支店長の谷尚子さんが今回の出題者(写真:日経BP社)

 少しでも心地よい暮らしを楽しむために、大事なことは何でしょうか。インテリア? 広さ? 間取りの形? もちろんどれも大切ですが、住んでいる部屋との付き合い方も大事な要素。こまめな手入れやちょっとした修繕によって、部屋の心地よさは持続し、各段に高まるものです。

 特に、いずれ大家さんにお返しする賃貸住宅では、より部屋の扱い方や住まい方を知っておくと安心。日常の暮らしを快適にでき、退去の時の敷金の支払も少なくなり、ダブルにうれしいことが起こります。谷さんが教えてくれるのは難しく考えなくても大丈夫なことばかり。「あれもダメ・これもダメ」という厳しいものでもありません。

 今、増えている「部屋のカスタマイズ」に憧れていても、「カスタマイズOK」と書いてないから無理かな、と諦めている人もいるのでは? 実は、大家さん(管理会社)へのお願いの仕方ひとつで許してもらえる可能性もあります。部屋との付き合い方と一緒に、大家さん・管理会社との付き合い方も学んでしまいましょう。押さえるところを押さえたうえで、自分が「いいなあ」と思う暮らしを実現する。それこそが、この問題が目指すところです。

 【住まいダービー】は、住宅や不動産のプロが出題するクイズに解答しながら、日々の暮らしや我が家の資産価値向上に役立つ住まいの知識を学ぶ、住育エンターテイメントコンテンツ。今回の「賃貸のお部屋との付き合い方を学んで、気持ちよい暮らしを」というテーマでクイズを出題するのは、ハウスメイトパートナーズ東東京支店支店長の谷尚子さん。6年間で800世帯の退去を見つめてきた賃貸管理のプロです。谷さんは「退去後の部屋の惨状=その人の人生そのもの」と言います。「立つ鳥、跡を濁さず」とはよく言ったものですが、谷さんが見てきた「退去」は悲惨なものも数多いとか。

 日々、めちゃくちゃになった部屋の修復費用を居住者に請求するなかで、「部屋との付き合い方を少し変えるだけで、こんな事態は避けられたのに」という思いを強くしたと言います。谷さんが出題するクイズは、簡単だけど意外に知らない、住まいとの付き合い方や、大家さんとの付き合い方のノウハウにあふれています。10問解いてみるだけで、明日から一日の暮らしが変わるかもしれません。

 そんな谷さんからの問題は、たとえばこんな感じです。

 Q 原状回復しやすく、大家さんに迷惑がかかりにくいカスタマイズは?

 a スイッチプレートをかわいいものに交換  b 壁紙の張り替え  c 床に置いて使うタイルやフローリング  d 蛇口や水栓ハンドルをアンティーク風のものに交換

 難しい? 簡単? どちらでしょうか? 4つの選択肢から、適切だと思う答えを選んでください。各回答選択肢に0点から10点が配点されています。クイズの正解と解説は「住まいダービー」に掲載しています。賃貸のお部屋との幸せな生活のために、ぜひ、住まいダービーで住まいと暮らしの作法を学んでみてください。