8月1日、住育エンタテインメントコンテンツ「住まいダービー」のサイトがオープンした。一言でいえば、クイズで住まいを学び、住みこなしの実践を後押しする新サービス。参加者はゲーム感覚でクイズの得点を競い合う。無料で参加できる。詳しくは住まいダービーのウェブサイトを見てほしい。

 一方で一昨日の7月29日、総務省が発表した平成25年住宅・土地統計調査によって2013年10月時点の空き家が820万戸に達したことが明らかになり、新聞やテレビは大きな問題として取り上げた。

空き家数と空き家率の推移(資料:総務省「平成25年住宅・土地統計調査」)
空き家数と空き家率の推移(資料:総務省「平成25年住宅・土地統計調査」)

 空き家総数の増加量もさることながら、問題視すべきなのは空き家のなかの「その他の住宅」の割合が、前回調査(平成20年住宅・土地統計調査)の35.4%から38.8%へと増えている点だ。

 「その他の住宅」とは「転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や、建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅」など。大まかに表現すれば「利活用されず持ち腐れになっている住宅」という言い方ができるだろう。ややきつい表現をすれば、所有意識と利活用意識のバランスが崩れて、結果的に使いこなせない住宅を抱え込んでいる「過食症」のような状態だ。