「対外的に十分に説明を」と舛添都知事

 基本設計の結果を受けて、国立競技場将来構想有識者会議の委員でもある舛添要一東京都知事は、コメントを発表した。

 まず、建築家の槇文彦氏や伊東豊雄氏らが、国立競技場の建て替え計画に異を唱えていることを念頭に「これまで専門家から様々な意見が出ている」と指摘。そのうえで、事業主体となる日本スポーツ振興センターなどに対して「建設に当たっては、対外的に十分に説明を果たしてもらいたい」と注文を付けた。

 以下はコメントの全文。

* * *

舛添要一都知事。2014年2月の就任会見時に撮影(写真:東京都)
舛添要一都知事。2014年2月の就任会見時に撮影(写真:東京都)

 新国立競技場の基本設計内容の報告があり、私も外観パースを見て、完成後の建物の全容を具体的にイメージすることができた。

 また、開閉式屋根や可動席など、2020年大会を運営するうえで有効な設備が盛り込まれている一方で、建物高さを従前より低くするなど、施設機能を維持しつつ景観に一定程度配慮しているものと見てとれた。

 デザインなどについて、これまで専門家から様々な意見が出ていると聞いているが、建設に当たっては、対外的に十分に説明を果たしてもらいたい。

 都としては、東京オリンピック・パラリンピック大会に向け、新国立競技場の着実な整備を求めるとともに、この地域にふさわしい公園のあり方や街づくりなどを引き続き検討していく。