JR東日本は4月14日、JR渋谷駅改良工事の準備工事を4月17日夜に始めると発表した。外回りと内回りで2つに分かれている山手線のホームを1つにまとめたうえ、南側に300mほど離れた埼京線のホームを山手線のホームの横に移設して、乗り換えの利便性を高める。

山手線内回りホームの南端から埼京線ホームを望む。2014年4月に撮影(写真:ケンプラッツ)
山手線内回りホームの南端から埼京線ホームを望む。2014年4月に撮影(写真:ケンプラッツ)

現状のJR渋谷駅(資料:JR東日本)
現状のJR渋谷駅(資料:JR東日本)

渋谷駅改良工事の計画(資料:JR東日本)
渋谷駅改良工事の計画(資料:JR東日本)

 JR渋谷駅の東側では現在、2013年3月に地下化した東急東横線の旧渋谷駅や東急百貨店の解体工事が進んでいる。埼京線のホームはこれらの跡地を一部利用して設ける計画だ。

 JR渋谷駅改良工事は、コンコースの拡大やバリアフリー化、駅の東西を横断する自由通路の整備、国道246号をまたぐ鉄道橋の架け替えも実施する。国土交通省が担う国道246号の拡幅工事との共同事業として進める。自由通路は渋谷駅街区土地区画整理事業と一体で整備する。埼京線のホームを移設するために確保しなければならない敷地も、土地区画整理事業の中で融通する。

 ホームの移設といった本体工事は15年度の着手を目指す。17日からの準備工事では、作業ヤードを整備するほか、山手線ホームと埼京線ホームとを結ぶ連絡通路の改修、線路の仮受け工事などを手掛ける。

山手線ホームと埼京線ホームとを結ぶ連絡通路。約270mの長さがあり、乗り換えは不便だ。2014年4月に撮影(写真:ケンプラッツ)
山手線ホームと埼京線ホームとを結ぶ連絡通路。約270mの長さがあり、乗り換えは不便だ。2014年4月に撮影(写真:ケンプラッツ)