三菱地所は、600カ所以上のスリーブに不具合が見つかり、建設工事を中断していた「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」(東京都港区、以下パークハウス高樹町)を解体、建て替えることを決めた。3月15日、16日に開かれた契約者への説明会で明らかにした。解体と建て替えの費用は、施工者である鹿島が全額負担する。
パークハウス高樹町は住戸の専有面積が平均100m2、最大164m2。最多価格帯は約1億4000万円、最高価格が約3億5000万円という、いわゆる「億ション」だ。設計・監理は三菱地所設計、施工は鹿島、配管設備は下請けの関電工が担当した。
解体工事の着工は6月頃を想定している。三菱地所広報部は、「基本的に、建設中だったものと同じ設計での建て替えを目指す」と話している。