2月中旬の大雪によって、埼玉県や東京都などで大規模な屋根の崩落が相次いだ。一方、積雪の多かった甲府市では大規模被害は発生していない。専門家は「地域ごとの設計荷重の設定が明暗を分けた」と指摘する。
2月15日午前8時ごろ、埼玉県富士見市の市民総合体育館メーンアリーナの鉄骨屋根が、約2000m2にわたって崩落した。落下の衝撃で体育館の床は大きくくぼみ、鉄骨が刺さっている箇所もある。崩落したのが開館前だったため人的被害はなかったが、あわや大惨事となる事故だった。
鉄骨の梁が折れるように軒桁から脱落。それに鋼板が覆いかぶさるように落下している。屋根中央部から崩壊したのか、端部から脱落したのか、崩壊過程は不明だ。