横浜市は、2014年度の予算案に新市庁舎の整備検討費用として9700万円を計上。設計・施工一括(デザインビルド)方式での発注を前提に設計要件を整理し、発注のための資料を作成するなど具体的な検討を進める。市が新たに示したスケジュール案では、従来示していたものより事業期間を2年短縮して19年度中に完成させ、東京五輪開催前の20年度当初の移転を目指す。予算案は1月30日に発表した。

JR関内駅前にある現在の横浜市庁舎(写真:山崎 一邦)
JR関内駅前にある現在の横浜市庁舎(写真:山崎 一邦)

 新市庁舎を建設する場所は、JR桜木町駅から東側に徒歩5分の北仲通南地区。横浜高速鉄道みなとみらい線の馬車道駅の出口に面した一画だ。この一画は現在、東端に横浜アイランドタワーが建つほかは更地の状態で、更地の一部は14年10月までの期間限定でベンチャー企業が植物工場のエアドームを設置している。

現在の市庁舎と新市庁舎の建設予定地の位置(資料:横浜市)
現在の市庁舎と新市庁舎の建設予定地の位置(資料:横浜市)

新市庁舎の建設予定地である北仲通南地区。左の高層ビルが横浜アイランドタワーで、建設予定地には期間限定で植物工場のエアドームが設置されている(写真:山崎 一邦)
新市庁舎の建設予定地である北仲通南地区。左の高層ビルが横浜アイランドタワーで、建設予定地には期間限定で植物工場のエアドームが設置されている(写真:山崎 一邦)