大賞を受賞した住江織物の吉川一三社長は「ECOSは単なる商材というだけでなく、誰も手を付けることができなかった、カーペット材の水平リサイクルを事業展開したことに意味があると自負している。日本の狭い国土で、自分たちの生産した物が、大量に埋め立て処分され、環境破壊を続けることが許されるとは思えない。そんな問題意識からスタートして事業構築に取り組んできた。こうした長年の努力が評価されて喜びに堪えない」と語った。

ECHO CITY製品大賞の受賞の喜びを語る住江織物の吉川一三社長(写真:都築雅人)
ECHO CITY製品大賞の受賞の喜びを語る住江織物の吉川一三社長(写真:都築雅人)

 会場では「採用したい建材・設備メーカーランキング2013」で、各部門の1位になったメーカーの贈賞式も開催された。同ランキングは、日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーが共同で調査を実施し、採用したい建材・設備メーカーを調べたもの。日経アーキテクチュアは一級建築士の回答に基づき、日経ホームビルダーは戸建て住宅の専門家の回答に基づき、それぞれランキングしている。

 この調査は、販売数量や売上金額などの量的な評価によるものではなく、専門家による質的な評価を数値化してランキングするのが特徴だ。日経アーキテクチュアが「ビル用アルミサッシ、カーテンウオール」や「金属屋根材」など全52部門を、日経ホームビルダーが「システムキッチン」や「門扉・フェンス・塀」など住宅関連の34部門を対象として調査した。

本社社長の長田公平(左)から、各部門の1位に選ばれた企業の代表者に表彰状とトロフィーが授与された(写真:都築雅人)
本社社長の長田公平(左)から、各部門の1位に選ばれた企業の代表者に表彰状とトロフィーが授与された(写真:都築雅人)

 すでにランキング結果は、日経アーキテクチュアの2013年11月25日号と、日経ホームビルダーの2013年12月号で掲載している。この結果を受けて、各部門で1位となった企業の代表者を招いて賞状とトロフィーを授与した。