「星の王子さまPA」に続く、テーマ型PA第2弾
NEXCO東日本(東日本高速道路)は2013年12月19日、東北自動車道の羽生PA(パーキングエリア)上り線に、池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」の世界観を演出した「鬼平江戸処」をオープン。鬼平こと長谷川平蔵が生まれた1745年から江戸の町人文化が隆盛を極めた文化・文政年間の1829年までにスポットを当て、専門家の考証を重ねて江戸の空気感溢れる空間を実現したという。
同社が展開する「テーマ型エリア」の第2弾(第1弾は2010年6月に関越自動車道 寄居PAにオープンした「星の王子さまPA」)で、事業費は約10億円。年間利用者数300万人を見込んでいる。
「羽生PAのそばにある栗橋には江戸時代、栗橋関所があり、江戸の入り口の役割を果たしていた。東北自動車道における羽生PAもいわば、東京への入口。鬼平江戸処で江戸時代にトリップし、リフレッシュして目的地まで楽しくドライブしていただきたい」(NEXCO東日本 事業開発本部 エリア事業部長 前川潤氏)。
同施設内には、フードコート・売店合わせて9つの店舗がある。目玉は「鬼平犯科帳」ファン憧れの軍鶏料理屋「五鉄」(モデルといわれる名店「玉ひで」の提供)だが、ほかにも池波正太郎氏が愛した名店「神田まつや」「日本橋たいめいけん」が監修した飲食店や、文化2年(1805年)創業のくず餅の老舗「船橋屋」がPA初出店で、創業以来初となる限定メニューを提供するなど注目の飲食店が多く、PAと侮れないレベルの高さだ。
また、関所(入口)から入って華やかな日本大通り(歩道)を抜け、鬼平が闊歩した下町(フードコート)に入り、江戸一番の賑わい処の両国広小路(ショッピングゾーン)に至るというように、江戸の魅力をまんべんなく味わえるように街がレイアウトされている。
また鬼平ファンならニヤリとしてしまう仕掛けが随所に隠されていたり、専門家の史実考証によるリアルな作り込みがあったりして、大人も楽しめる施設になっている。そんな「鬼平江戸処」を、より深く楽しむためのポイントを4つ紹介する。
新築の建物に丹念に手をかけてエイジング
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