武蔵小杉駅から中原街道付近の散策

 武蔵小杉駅の朝は、周辺の住宅から東京都心に向かう通勤客で混み合っている。若年層がわりと多いが、これも付近にできたタワーマンションの住人が多いためだろう。

 駅前には駅に直結したタワーマンションのエクラスタワー武蔵小杉(地上39階建て、高さ約150m、住戸数326戸)があり、商業施設のほか中原図書館も併設されている。

駅直結のエクラスタワーは住宅、商業施設のほか、図書館が併設されている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
駅直結のエクラスタワーは住宅、商業施設のほか、図書館が併設されている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
中原街道、東海道、大山街道の位置関係図(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
中原街道、東海道、大山街道の位置関係図(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 ここを通り抜けて、まずは、小杉宿あたりを歴史散歩。中原街道は虎ノ門から三田を通り、多摩川を渡って、丸子、小杉、横浜の瀬谷を通り相模川を渡り平塚の中原に至る道だ。平塚で東海道と合流するため、東海道の裏街道的な存在でもあった。現在の丸子橋付近に丸子の渡しがあり、ここから旧街道沿いには、いくつかの道祖神や寺社がある。

 西明寺は500年以上続く名刹で境内は手入れがされていて気持ちが良い。この付近の中原街道は歩道がなく狭くなっているが、小杉十字路を超えると歩道も整備され歩きやすくなっている。この先には等々力緑地があり、サッカーJ1の川崎フロンターレの本拠地の陸上競技場など多くのスポーツ施設がある。武蔵小杉駅からは1.5kmほどの場所で、緑豊かな環境で散策にも便利だ。広域避難場所にもなっている。

西明寺境内は手入れが行き届き、県指定の古い樹木も大切にされている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
西明寺境内は手入れが行き届き、県指定の古い樹木も大切にされている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 南武線武蔵小杉駅の北口駅前広場側は、これから開発が進む地域だ。現在は日本医科大学武蔵小杉病院やグランドなどがあり、4階建てのマンションや低層住宅のある住宅地となっている。川崎丸子線沿いにある小杉町2丁目地区の新日本石油の社宅は、現在取り壊し中で、2016年度には地上54階建てのタワーマンションが2棟(高さ約180m、各棟約640戸)完成する予定となっている。隣接地では大西学園の中高学校の建て替え計画も進んでいる。また、日本医科大学グラウンドの隣接地には、新しい小学校が計画されており、これも2016年度には完成する予定だ。

等々力緑地内の釣池付近は緑に囲まれ散歩が心地よい(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
等々力緑地内の釣池付近は緑に囲まれ散歩が心地よい(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
川崎フロンターレのホームグランドの等々力陸上競技場周辺は改修工事中だった(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
川崎フロンターレのホームグランドの等々力陸上競技場周辺は改修工事中だった(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 また、駅西側の中原区役所の隣では、地上45階建て、高さ約160mのタワーマンションが建設中で、竣工間近だ。道路整備も並行して行われている。早い時期に完売したそうだ。

広域避難場所の表示板(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
広域避難場所の表示板(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
日本医科大学武蔵小杉病院は北口駅前広場からすぐの場所にある(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
日本医科大学武蔵小杉病院は北口駅前広場からすぐの場所にある(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 この西側には、昔からの飲食店などが集積するセンターロードがあり、路地に入って、昔呑んだことを思い出した。その先には、法政通り商店街があり、法政大学第二高等学校、中学校に通じている。

再開発のために取り壊し中の新日本石油の小杉アパート(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
再開発のために取り壊し中の新日本石油の小杉アパート(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
小杉アパート跡地の再開発事業計画の看板(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
小杉アパート跡地の再開発事業計画の看板(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)