タワーマンションに住む楽しさ

 マンションに住むメリットは、まず、鍵ひとつでセキュリティーが図られるという事だ。現在のマンションは入り口でキーやカードキーを近づけて入る物件が多く、監視カメラや防災センターなどで24時間監視するシステムになっている。厚い鉄のドアを鍵ひとつで守っていた50年前の集合住宅とはえらい違いだ。

 また、タワーマンションの建物本体は災害に強いと思われている。耐震基準も厳しく、免震構造を採用した物件もある。東日本大震災時には、オフィスビルでは大阪府咲州庁舎のように、長周期振動でダメージを受けた建物もあった。しかし、タワーマンションでは壁紙がずれたり、一部の壁に亀裂が走ったりする被害はあったが、大きな被害は報道されていない。仙台市などでは、タワーマンションよりも高さが低い10階建て程度のマンションの被害が甚大だった。

マンションの1階にはコンビニが設置されている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
マンションの1階にはコンビニが設置されている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
ミッドスカイタワーの下層部には中原市民館があり、講座やイベントが実施される(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
ミッドスカイタワーの下層部には中原市民館があり、講座やイベントが実施される(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 さらに、タワーマンションの立地は都心の駅に近いケースが多く、交通の利便性が高い。近くに文化施設や公共施設、病院、スポーツクラブ、保育所、スーパーやコンビニ、美容院などの施設もある。都心生活を楽しむには快適だ。

武蔵小杉駅のすぐそばには聖マリアンヌ東横病院がある(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
武蔵小杉駅のすぐそばには聖マリアンヌ東横病院がある(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
マンション内にも保育所が設けられている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
マンション内にも保育所が設けられている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 筆者が都心のタワーマンションを選んだ一番のポイントは、近くに商業施設やサービス施設があるということだった。近隣に美術館もコンサートホールもある。ショッピングセンターやデパートも近いので、高齢になっても買い物に苦労することはない。スポーツクラブもあるし、海側はすべて公園なので散歩やジョギングも楽しめる。総合病院もすぐそばにあり、人間ドックに通って身体チェックもできる。駅にも近く、仕事で遅く帰ってきても、徒歩で家までたどり着く。

東急東横線武蔵小杉駅(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
東急東横線武蔵小杉駅(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
JR横須賀線武蔵小杉駅(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
JR横須賀線武蔵小杉駅(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)

 また、案内や受付、取次業務など、ちょっとお金を出せば、ホテル並みのサービスが受けられる。60代になった筆者にとっては、近くに利便施設がある快適な生活環境が安心感につながっている。さらに、現在までのところ資産価値が下がっていないということも正直うれしい。筆者が購入したマンションは築後10年が経過したが、中古物件として出た住戸は、買った当初より販売価格が上昇している。何かが起こらない限りは、タワーマンションは快適な都心生活を与えてくれる。タワーマンションの最大の利点は「安全・安心と利便性」といえるのではないだろうか。

南武線のホームから横須賀線に乗り換えるには約400m歩くことになる(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
南武線のホームから横須賀線に乗り換えるには約400m歩くことになる(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
東急東横線の駅前は現在、広場整備工事を行っている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)
東急東横線の駅前は現在、広場整備工事を行っている(写真:仲原正治、撮影:2013年11月25日)