5年に1回の割合で調査を実施

 東京都はおおむね5年に1回の割合で、首都が地震に襲われたときの危険度を5133の街(町丁目)ごとに調査し、「地震に危険な街ランキング」としてまとめる。2013年9月、その「第7回─地震に関する地域危険度測定調査」が公表された。

 ランキングは6種類ある。

【生のランキング】

  • 建物倒壊危険度
  • 火災危険度=地震火災危険度
  • 総合危険度
  • 【災害時活動困難度を考慮した複合型のランキング】

  • 建物倒壊危険度
  • 火災危険度=地震火災危険度
  • 総合危険度

 従来は「生のランキング」だけだったが、今回は「複合型のランキング」が加わった。

 このうち、建物倒壊危険度とは、「地震の揺れによって、建物が壊れたり傾いたりする危険性の度合い」。また、火災危険度(=地震火災危険度)とは、「地震の揺れで発生した火災の延焼により、広い地域で被害を受ける危険性の度合い」。そして、総合危険度とは、「建物倒壊と火災の危険度を一つの指標にまとめ、5段階にランク分けしたもの」。

 新たに加わったのが、「災害時活動困難度」という道路の整備状態を重視したコンセプトである。地震に襲われて災害が発生したとき、道路の幅が狭かったり、迷路のように複雑に走っていたりすると、避難、消火、救助のための活動が困難になるので、危険度が増大する。一方、道路の幅が広く、かつ碁盤の目のように整然と走っていれば、避難、消火、救助のための活動を行いやすいので、危険度は低減する。