昭和末期の土地高騰期から「地上げ」により虫食い状態となっていた東京都新宿区の西富久地区で、再開発事業が進んでいる。JR山手線内で最高層となる地上55階建てマンションなどを整備する「Tomihisa Cross」(トミヒサクロス)だ。野村不動産、三井不動産レジデンシャル、積水ハウス、阪急不動産の4社が9月に販売を始めた。
Tomihisa Crossは、約2.5haの敷地に山手線内最高層となる地上55階(約180m)の分譲タワーマンション「Comfort Tower」(コンフォートタワーなどを建てる。戸数は全1093戸でうち992戸を分譲する。ほかに、地権者所有の7階建て賃貸住宅「Green Residence」(グリーンレジデンス)、地権者の戸建て住宅を継承したペントハウス住宅「Pent terrace」(ペントテラス)、約3600m2の大型スーパーマーケット、約1200m2の認定こども園、新宿区防災倉庫、約800m2の広場を設置する複合再開発だ。
緑地面積は約3750m2。また、敷地東側には外苑西通り(環状4号線)を延長により新設するとともに、残る3方の区画道路もそれぞれ拡幅整備する。
分譲住宅の専有面積は36.22~120.65m2、間取りは1LDK~3LDK。49階以上では、水回りの移動を含めて間取りを変更できる「プレミアムオーダーメイド」(有償)に対応。27階以上では間取りの一部を変更できる「ゾーンオーダーメイド」(有償)に対応する。現地東隣のモデルルームは、120m2のプレミアムオーダーメイド対応タイプ、82m2、72m2のゾーンオーダーメイド対応タイプの3室を用意した。