森のある再開発ビル、名称は「大手町タワー」に

フリーライター

2013.08.09

大手町タワーの完成予想図（資料：東京建物）

OOTEMORIの完成予想図。高さ15mの吹抜けがあり、地上の「大手町の森」から自然光が差し込む（資料：東京建物）

OOTEMORIのロゴ。マーク部分は大手町の「大」と人々が行き交う通路の形を意匠化。木々の葉や幹をイメージしたカラーを採用した。タイプ部分では「O」にアクセントをつけて、日本の中心地、自然光が差し込む明るい空間を形成する“光の輪”を視覚的にイメージしやすくした（資料：東京建物）

OOTEMORIのII期オープンのイメージ（資料：東京建物）

大手町の森のイメージ。この森は人が立ち入ることはできず、また例えば木が倒れてもそのままにするなど、一般的なビルの緑地より自然に近い環境を目指している（資料：東京建物）

大手町の森を地下1階から見たイメージ（資料：東京建物）

　東京都千代田区大手町1丁目で超高層ビルを建設中の「（仮称）大手町1-6計画」は、施設名称が「大手町タワー」、商業ゾーンの名称が「OOTEMORI（オーテモリ）」にそれぞれ決まった。東京プライムステージから開発を受託している東京建物と、設計・施工を手がける大成建設が7月23日、発表した。また、8月30日に一次竣工と供用開始を予定していることやOOTEMORIの出店店舗なども合わせて発表した。

　大手町タワーは、2007年8月に都市計画決定を受けた。地上38階、高さ約200mで、大手町地区のオフィスビルとして最も高い建物になる見込み。オフィスや商業施設のほか、高層部には高級ホテル「AMAN, TOKYO」が入る。また、約3600m2の「大手町の森」を整備する。

　OOTEMORIは、施設内に東京メトロ東西線と丸ノ内線の連絡通路を整備。地下鉄5路線が乗り入れる大手町駅の地下ネットワークの中心に位置する。I期オープンとして合計25店舗が出店し、10月2日に開業する。さらに2014年春には、丸の内線「大手町」駅への連絡通路沿いに5店舗を整備し、II期オープンとする計画だ。

　OOTEMORIの主なターゲットは大手町で働く女性。I期では、成城石井が展開する高級スーパーマーケット「（仮称）EPICERIE BONHEUR（エピスリーボヌール）」や、人気レストラン「リゴレット」を運営するHUGEによるスペイン風魚介食堂「La Pesquera -MARISQUERIA-（ラ・ペスケーラ・マリスケリア）」など、飲食店や食物販店のほか、ネイルサロンやコンビニ、診療所などがオープンする。II期ではファッション雑貨やコスメ、カフェなどが出店予定である。