2015年春に長野-金沢間が開業予定の北陸新幹線で、「上越妙高」など新たに設置する駅や並行在来線の運営を引き継ぐ第三セクターの名称が続々と決まっている。一方、上越新幹線が経由しないのに上越妙高駅と命名されるなど、名称を巡る課題も残っている。

「上越妙高」の駅名決定を知らせる上越市ウェブサイトのバナー。地元からは「上越」「上越妙高」の2案を要望していた(資料:上越市)
「上越妙高」の駅名決定を知らせる上越市ウェブサイトのバナー。地元からは「上越」「上越妙高」の2案を要望していた(資料:上越市)

 東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)は6月7日、3つの新駅名を上越妙高、黒部宇奈月温泉、新高岡にすると発表した。

 上越妙高駅は新潟県上越市に設ける。上越市はNHKが2009年に放送した大河ドラマ「天地人」の舞台となり、主人公の直江兼続や上杉謙信ゆかりの地として知られる。また、妙高は観光地として知名度が高い。新駅名は総合的に勘案して、両者を組み合わせた。

 黒部宇奈月温泉駅は富山県黒部市に設置。観光地である黒部渓谷の宇奈月温泉への玄関口として利用が期待されている。黒部と宇奈月温泉を組み合わせることで観光地であることを全国的に訴える。また、同県高岡市に設ける新高岡駅については、新を付けることで新大阪などと同様に新幹線の駅だと認知されやすいようにした。