川崎市とJR東日本は、JR川崎駅に自由通路を新設する改修工事を5月24日開始した。現行の東西自由通路の混雑を緩和して駅東西の回遊性を高めるのが目的。併せて、駅や駅ビルを増床して商業施設などを整備する。2017年度内の供用開始を目指す。

川崎駅改修工事後の外観イメージ(資料:JR東日本)
川崎駅改修工事後の外観イメージ(資料:JR東日本)

改札内コンコースのイメージ(資料:JR東日本)
改札内コンコースのイメージ(資料:JR東日本)

 現行の東西自由通路の約90m東京寄りに、長さ115m、幅10mの北口自由通路を新設して利用客の新しい動線をつくる。東西自由通路との間は、新設の北改札とコンコースでつなぎ、コンコース内にベビー休憩室を設けるほか、通路沿いに市の行政サービス施設を置く。

 駅ビルは、既存駅の東京側線路上に5階建て延べ約1万1400m2(鉄骨造)を増床する。コンコース階となる3階に、新たな店舗群を整備。改札内にはエキナカ店舗も設置する。また、4階は、既存の駅ビル「アトレ川崎」の売場を拡張する。駅施設は、エレベーター3基、エスカレーター6基などバリアフリーの設備を導入する。

コンコース階(3階)の現状図(資料:JR東日本)
コンコース階(3階)の現状図(資料:JR東日本)
コンコース階(3階)の計画図(資料:JR東日本)
コンコース階(3階)の計画図(資料:JR東日本)

 総事業費は約190億円で、川崎市が約94億円、JR東日本が約96億円を負担。設計はジェイアール東日本建築設計事務所、施工は鉄建・大林組JV。

川崎駅北口自由通路等整備事業

  • 所在地:川崎市駅前本町26-1ほか
  • 発注者:川崎市、JR東日本
  • 設計者:ジェイアール東日本建築設計事務所
  • 施工者:川崎駅北口自由通路新設・駅改良共同企業体(鉄建、大林組)
  • 竣工時期:2017年度(予定)
  • オープン時期:2017年度(予定)
  • 主構造:鉄骨造一部CFT造(コンクリート充填鋼管構造)
  • 階数:地上5階
  • 延べ床面積:約1万1400m2