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私が見た、坂茂の核心02 真壁智治

高校時代から突出していた

2013/02/27

真壁智治 プロジェクトプランナー
真壁智治 プロジェクトプランナー(写真:長井美暁)

 私が坂君の人生に関与したのは2年間くらい。けれども、それは非常に濃密な時間だった。

 彼が高校2年生のとき(1975年)、当時私が勤務していた御茶の水美術学院(御茶美)の受験科建築コースに通うようになった。詰め襟の学生服を着て、大きなスポーツバッグを持って御茶美に来る。部活のラグビーでヘトヘトになった後だから、デッサンの実習はこっくりこっくりしていた。ところが、立体造形の時間になると突然、目を輝かせる。例えば彼は、竹ひごを複数組み合わせてスペースフレームをつくるといったことが直感的にできた。最初のころから彼にキラッと光るものを感じて、ほめてあげた。そうするとさらに良くなる。ほめればほめるほど伸びる。

 素材、材料の理解力や構造に対する感覚的な把握力は、浪人生を含めてもダントツだった。彼の建築家としての資質の原点は、その時代に既に形成されていたと思う。

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