大分県立美術館(仮称)は大分市寿町に建設予定の公立美術館だ。公開コンペで設計者に選ばれ、実施設計を終えたところだ。開館は2015年春の予定だ。

大分県立美術館の模型。上部は構造材の格子、木の筋交い、サッシを重層させた外壁の閉じた箱、 下部はガラスの水平折戸で囲まれた開放的な空間となる(資料:坂茂建築設計)
大分県立美術館の模型。上部は構造材の格子、木の筋交い、サッシを重層させた外壁の閉じた箱、 下部はガラスの水平折戸で囲まれた開放的な空間となる(資料:坂茂建築設計)

 昭和通りを挟んで、敷地の向かい側に位置する複合施設のOASISひろば21と一体的に利用できることがコンペの要項にあった。そのため、それとどう一体化して使うかをテーマの一つに据えた。イベント時には昭和通りを歩行者天国にして、外と連続するような場所にしたい。また、外を歩いている人に展示物が見えるような、外に開いた美術館にしたいと考えた。

昭和通りから見た外観。イベント時には通りを歩行者天国にして、向かいのOASISひろば21と一体的に利用できるようにする(資料:坂茂建築設計)
昭和通りから見た外観。イベント時には通りを歩行者天国にして、向かいのOASISひろば21と一体的に利用できるようにする(資料:坂茂建築設計)