東京急行電鉄と東急不動産は、両社が参画する再開発組合が進めている「二子玉川ライズ」の第2期事業に関して、事業コンセプトと、商業施設とホテルの計画概要を発表した。シネマコンプレックスも、宴会場を備えた総合型ホテルも、東京都世田谷区内で初めて。

計画地を南東側から見たところ(写真:赤坂 麻実)
計画地を南東側から見たところ(写真:赤坂 麻実)

 二子玉川ライズは、東急二子玉川駅前を整備する再開発事業。第2期事業は、2011年3月に開業したショッピングセンターからバスターミナルを挟んだ東側で進めている。駅から、世田谷区が整備している二子玉川公園(仮称)までの歩行者専用通路「リボンストリート」沿いに店舗や映画館、ホテルなどの商業施設を設ける予定だ。

リボンストリート沿いの商業施設のイメージ(資料:二子玉川東第二地区市街地再開発組合)
リボンストリート沿いの商業施設のイメージ(資料:二子玉川東第二地区市街地再開発組合)

 施設は多摩川の河岸段丘や等々力渓谷をイメージしたデザインを採用し、低層棟上部は約6000m2の屋上緑化を予定している。この第2期事業と二子玉川公園が完成すれば、既に開業している第1期事業のエリアから多摩川河川敷までの回遊性が高まる。

 事業コンセプトは「OPEN NEIGHBORS(オープン・ネイバーズ)」。住む人や働く人、訪れる人など、さまざまな人々が行き交い、ふれあうことで、有機的に広がる新たな関係性と開かれたコミュニティの場の創出を目指す──とした。