安心・安全ということになると、心配性の保険屋にまた、空恐ろしい情報がインプットされた。情報の提供者の名は、物理学者で、随筆家としても知られる寺田寅彦(1878-1935)である。出典は1931年(昭和6年)1月号の「中央公論」に掲載された「時事雑感」という随筆である。そのなかの「地震国防」という項に出てくる。
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