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実は豊かだった団地空間

団地復権(1)

2013/01/10

商店街で高齢者を送迎

 松本さん、西湖さん、白鳥さん、皆がいずれも大切にしているのが、地域での人間関係、コミュニティーだ。実は、今でもコミュニティーがしっかり機能している団地はいくつも残っている。

 その一つが東京都武蔵村山市の村山団地。団地の商店街では、団地のお客さんを送迎する三輪自転車タクシー「まいど~宅配」が敷地内をのんびり走り回っている。

 送迎車は平日に運行し、ドライバーは商店街の商店主3人と外部ボランティア数人が務める。商店街にあるステーションに電話で申し込むと、ドライバーがドア・ツー・ドアでの送迎に出動する仕組みだ。「できれば直接お店に行きたい」というお年寄りに喜ばれているという。

 団地内の診療所やリハビリセンターへの送迎も引き受けている。発案者は、この商店街で衣料品店を営む比留間誠一さん。自治体の助成金を得て始めた事業だが、現在は送迎車のリース期間が終了し、武蔵村山市商工会が買い上げ、商店会がこれまで通り運営している。

 肝心なのは、「自分たちでこれをやるんだ」という人がコミュニティーの中にいることです、と比留間さんは熱く語る。

元気な団地コミュニティーの例。A:村山団地の商店街が運営する送迎自転車タクシー「まいど~宅配」。常連のお年寄りからしばらくの間申し込みがないときには地域包括支援センターに一報を入れるなど、単身高齢者の「見守り」機能も果たす B:商店街にある「まいど~宅配」の発着所。「荷物が重いから帰りだけ乗せて」というのもOKだ C:北砂五丁目団地(東京都江東区)の集会所で月に1回開かれているミニ四駆大会。団地商店街の玩具店が主催し、20年以上も続いている D:横浜若葉台団地(横浜市)の夏祭り。総戸数6300戸、約1万6000人が住むマンモス団地は、盆踊り会場も巨大だ(写真:ゆかい)

 今回は団地が本来持っている魅力の一端を、住まい手の目線から紹介した。自然豊かで、コミュニティーが醸成されている団地の住空間の価値を改めて認識し、さらに生かす方法はもっとあるはずだ。

東京R不動産日経アーキテクチュア

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