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実は豊かだった団地空間

団地復権(1)

2013/01/10

2人暮らしにちょうどいい

 かつては日本の典型的な農家の間取りだった「田の字型プラン」。これが団地の間取りの基本構成にも援用され、面積約12坪、2DKの「51C型プラン」となった。よくできたプランだが、夫婦と子ども1人(もしくは2人)が住むには、プライバシーがないことが難点だ。でも、2人暮らしならちょうどよいサイズともいえる。

 東京都調布市の神代団地に住む西湖望さん。親子二世代で47年間、団地の同じ部屋に住み続けている。今はご主人と2人暮しだ。

 西湖さん宅の間取りは2DKの約43m2。かつて家族4人で住んでいたときは、2つある部屋の1室を居間兼両親の寝室、もう1室を姉弟の部屋として使っていた。現在は、ふすまを外してキッチンと居間をひと続きの空間として使っている。

神代団地(調布市)の西湖さん宅。居間とキッチンをつなげて広く使っている。手前の居間は、かつては両親の寝室も兼ねていた(写真:ゆかい)

河川(野川)の両岸に建つ神代団地。これだけの自然環境にありながら、徒歩10分と京王線乗車20分で新宿に着く(写真:ゆかい)

 神代団地の魅力には、自然環境や生活の利便性(徒歩10分と京王線乗車20分で新宿へ)の良さが挙げられるが、西湖さんが一番気に入っているのは、団地内のコミュニティーだ。近所はみんなが顔見知り、気心が知れているので安心感があるという。

 埼玉県蓮田市の白鳥美保子さんは、蓮田駅前住宅に住み始めて30年以上がたつ。3人の子どもは独立し、今は夫婦2人暮らしだ。白鳥さんは今、かつての子ども部屋を改装した趣味の部屋で機織りをするのに夢中だ。2人暮しだからこそ実現した空間だといえる。

蓮田駅前住宅(埼玉県蓮田市)の白鳥さん宅。写真左:1階の掃き出し窓を出れば、専用庭が。ツグミ、ジョウビタキ、ウグイス、メジロ…。庭先には季節ごとに鳥が訪れる。写真右:かつての子ども部屋を改装して趣味の機織りを楽しむ。子どもが独立してスペースに余裕ができた(写真:ゆかい)

 そして、この分譲団地に当選して越してきてすぐにできた友達、三好さん、鈴木さんとは今でも大の仲良し。この3軒でまとめて一緒に団地の部屋のリフォームをするほど親密な関係だ。時間の蓄積がなければつくり上げることのできない人間関係がここにはある。

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