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東京駅丸の内口。復元を終えた駅舎の前には、大勢の人が詰めかける。夜間はライトアップにより、幻想的な姿が浮かび上がる ※上記写真をクリックすると360度パノラマ写真を表示。昼夜の2シーンを収録している。操作方法は末尾の囲み記事を参照(撮影・制作:蔭山 一広)

 復元が終わり今年10月に全面開業した東京駅丸の内駅舎。歴史を感じさせる駅舎をひと目見ようと連日、大勢の人が詰め掛けている。

 駅舎は建築家・辰野金吾の設計で1914年に完成した。1923年の関東大震災には耐えたものの、太平洋戦争末期の1945年に被災。屋根や内装を焼失した。1947年までに修復を終えて、復元前の姿となった。国が2003年に重要文化財に指定。JR東日本が2007年から駅舎を忠実に復元する工事を進めていた。

 建物の工事がひと段落した一方で、駅前はまだ工事中の様相だ。仮設のガードレールで路面を仕切って、タクシープールや歩行者空間を設けている。今後、東京の玄関口にふさわしい広場として、整備が進む予定だ。

 駅前の中央部のエリアについては、土地所有者であるJR東日本が駅前広場を整備する。どのようなデザインにするか、行政機関や有識者を交えて検討中だ。完成すると皇居方面につながる行幸道路と駅が直結する。千代田区が都市計画上の地区計画を策定して、駅前の約6500m2の用途を広場と定めている。

 駅前の両脇のエリアには、現在それぞれ換気塔が建っている。これらの周囲に東京都が交通広場を整備する。JPタワー側をバス、丸の内オアゾ側をタクシーに充てる予定だ。駅前広場を含めてスケジュールは未定だが、千代田区では1~2年で整備が進むとみている。

 さらに、丸の内口と線路を挟んで反対側にある八重洲口を結ぶ東西自由通路を整備する計画がある。JPタワー付近とグラントウキョウサウスタワー付近の地下を幅12mの通路で結び、利便性や回遊性を向上させる。具体化に向けて、関係者が協議中だ。

東京駅丸の内口の整備イメージ。中央部をJR東日本が駅前広場として、両脇を東京都が交通広場として整備する
東京駅丸の内口の整備イメージ。中央部をJR東日本が駅前広場として、両脇を東京都が交通広場として整備する

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