新しく生まれ変わった「パレスホテル東京」のブランドコンセプトは「美しい国の、美しい1日がある。Experience the Heart of Japan.」。皇居の隣に位置する唯一のホテルとして、「最上質の日本」を提供することを目指す。ロビーや客室、宴会場などの主要空間は、英国のデザイン事務所「GAデザイン・インターナショナル」代表のテリー・マクギニティー氏が設計。「Grand Residence」をデザインコンセプトに、斬新でホスピタリティーの高い空間に仕上げた。

ロビーとラウンジは壮麗なガーデンルームとしてしつらえた。開口部からは穏やかな自然光が差し込み、和田倉濠の景色を眺められる。ソファやテーブルは素材感のある上品なデザインに、シャンデリアは華美な装飾を避け、シンプルで温かみのあるデザインとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
ロビーとラウンジは壮麗なガーデンルームとしてしつらえた。開口部からは穏やかな自然光が差し込み、和田倉濠の景色を眺められる。ソファやテーブルは素材感のある上品なデザインに、シャンデリアは華美な装飾を避け、シンプルで温かみのあるデザインとした(写真:ナカサアンドパートナーズ)

高層階に位置する客室「テラススイート」は、あたかも空中に浮かんでいるかのようである。ゴールド色とクリーム色を合わせた色調で、太陽の暖かさと植物の活力を表現。絵画をはじめ、カーペットやソファには、日本をイメージできるパターンを用いた(写真:ナカサアンドパートナーズ)
高層階に位置する客室「テラススイート」は、あたかも空中に浮かんでいるかのようである。ゴールド色とクリーム色を合わせた色調で、太陽の暖かさと植物の活力を表現。絵画をはじめ、カーペットやソファには、日本をイメージできるパターンを用いた(写真:ナカサアンドパートナーズ)

幅24m×高さ7mの開口部が印象的な宴会場「葵」。皇居を一望できることから、皇居内に咲く花の色調やパターンで空間をまとめた。壁は吸音効果のある仕上げに、シャンデリアは吊り下げの長さを短くすることで、企業のオフィシャルなイベントにも対応できるようにした(写真:ナカサアンドパートナーズ)
幅24m×高さ7mの開口部が印象的な宴会場「葵」。皇居を一望できることから、皇居内に咲く花の色調やパターンで空間をまとめた。壁は吸音効果のある仕上げに、シャンデリアは吊り下げの長さを短くすることで、企業のオフィシャルなイベントにも対応できるようにした(写真:ナカサアンドパートナーズ)

杉江あこ=ライター

 本記事は、有料メールマガジン「日経デザイン Pick's インテリアデザイン―商空間・超速便」vol.4(2012年9月12日配信)より抜粋。日経デザインは、画像で“見る”メルマガ「日経デザイン Pick's インテリアデザイン―商 空間・超速便」のサービスを開始いたしました。写真提供は、商空間のデザインを熟知した写真家集団「ナカサアンドパートナーズ」。注目のショップ&レストランの最新デザインを、“超速便”でお届けし、ポイントを解説します。

●「日経デザイン Pick's インテリアデザイン―商空間・超速便」