ヘルツォーク＆ド・ムーロン（以下、H&deM）とアイ・ウェイウェイ氏（以下、アイ）――。2008年・北京オリンピックのアイコン的存在であった「鳥の巣」（北京国立競技場）の設計者たちである。オリンピックイヤーの今年、今度は開催地ロンドンで彼らが再び作品を見せてくれている。6月1日～10月14日まで公開中のサーペンタイン・ギャラリー・パビリオンである。
表層にこだわりを持ち、素材の持つ印象を変えてしまうような作品を作るH&deMと、コンセプチュアル・アーティストであり人権活動家でもあるアイは、作品にどんなメッセージを込めたのか、否応なく興味をかき立てられる。
サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン。背後にサーペンタイン・ギャラリーが見える。エンジニアリングはアラップによる（Serpentine Gallery Pavilion 2012 / Designed by Herzog & de Meuron and Ai Weiwei (c)Herzog & de Meuron and Ai Weiwei / Image (c)2012 Iwan Baan）
仕上げは天然素材のコルク材とし、見た目の土の感じを同時に表現している（Serpentine Gallery Pavilion 2012 / Designed by Herzog & de Meuron and Ai Weiwei (c)Herzog & de Meuron and Ai Weiwei / Image (c)2012 Iwan Baan）
