実務に携わる上で必要不可欠な国家資格は、たくさんの人が取得し、役に立つと認識するのは当然だ。ケンプラッツ読者を対象に実施した資格実態調査でも、建築・住宅分野では、最も役立つ資格の1位となったのは、ダントツに取得済みとの回答が多かった一級建築士。予想通りの結果となった。
ところが土木分野では、ちょっと様相が違う。取得済みが最も多かった一級土木施工管理技士(220)は、最も役立つでは76で2位にとどまった。1位は、92の技術士(建設部門)。取得済みとの回答は136で2位だった。つまり、取得済みの67.6%、実に7割近くが「最も役立つ」と回答している。
一級土木施工管理技士の場合、取得済みのうち最も役立つと答えた割合は33.6%にとどまる。一級土木施工管理技士よりもスキルに差が付く資格として、技術士(建設部門)が注目されていることが伺える。
取得済みの回答が多い資格のうち、最も役立つと答えた割合が高い資格は、技術士(総合技術監理部門)27.3%、コンクリート診断士24.2%、RCCM24.0%などだ。実務者にとって役立つ資格といえそうだ。