「強度計算が不十分」、ミューザ川崎の天井崩落

2011/09/27

天井
ミューザ川崎
調査
東日本大震災
日本建築防災協会
文化・教育・研究・スポーツ施設
松田平田設計
清水建設
竹中工務店
都市再生機構
特集:東日本大震災

天井が崩落したミューザ川崎のホール。地震時に観客はいなかった(写真:川崎市)
天井が崩落したミューザ川崎のホール。地震時に観客はいなかった(写真:川崎市)
被災前のホール(写真:川崎市)
被災前のホール(写真:川崎市)

 川崎市は8月31日、東日本大震災で天井の大半が崩落したミューザ川崎シンフォニーホールについて、日本建築防災協会に委託した被害調査の中間報告を発表した。

 報告書では「天井下地を構成する部材や接合部について、必要十分な強度計算が行われたとは考えられない」と指摘。阿部孝夫市長は9月6日、「設計者と施工者に責任がある。賠償請求の方向で考えている」と語り、2012年3月の最終報告を踏まえて対応を決める考えを示した。

 ホール棟は鉄骨造で地下2階、地上8階建て。4階以上に約2000席の音楽ホールがある。

 都市基盤整備公団(現在の都市再生機構)と松田平田設計が設計して、清水建設JVが施工。04年に開館した。

「金具の変形を考慮せず」


瀬川滋日経アーキテクチュア

●日経アーキテクチュア・プレミアムが始動 [トップ][申し込み]

新しい防災設計

NA選書 新しい防災設計

定価:3,990円(税込)
日経アーキテクチュア 編
B5判 192ページ
ISBN:978-4-8222-7450-4
商品番号:198110
2012年4月23日発行

購入

読者のコメント (10 件)  ※[ログイン]すると全文表示、投稿・投票ができます
是もまた設計者の顔が見えてきません。
施工者と管理者(設計監理者ではない)のみの意見・内容等ばかりです。
設計者・設計監理者は?
仙台の震災による天井崩落の記事も本誌で読みましたが、まるで他人事の様な検証内容?を文面から感じました。それらから推測ですが、設計者・監理者ってどんな感覚なのか甚だ疑問です。
(2012/03/19 14:20)

 このコメントが 参考になった:2 参考にならなかった:1
(2011/09/28 11:28) さんの参照資料が本当なら、現在建っている100%の天井は強度不足になるはずです。少々補強したくらいでは無理です。
現実的に考えるといくら補強しても現行の方法では、天井落下を防ぐのは無理かもしれません。
(2011/09/30 20:50)

 このコメントが 参考になった:1 参考にならなかった: 0
下地材の位置関係図を見ると、
・2次下地に「斜め振れ止め」がある(少なかったかもしれないが)
・しかし、1次下地には「斜め振れ止め」がない

なぜ?? 斜め振れ止めを入れるなら、1次下地に入れておくべきだと思うのですが・・・。
(天井には詳しくない施工屋 2011/09/30 15:46)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
>崩落を免れた天井下地でも、リップ溝形鋼の変形などが見られた。斜め振れ止めはほとんどない(写真:川崎市)

これは上段の写真なので、水平振れ止めで対処している部分なのでは?報告書でも、この写真で言及しているのは、一次下地材(リップ溝型鋼)の変形のことだけのようです。

斜め振れ止めが少ないというのはこの写真より下の下段のことだと思うのですが?
(2011/09/30 10:28)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
現場での溶接作業による取り付け事態が大きな問題では無いのでしょうか?
しっかりとした溶接がされていないというだけで、すごく単純な原因とも思える。
これらの例においても、大きなゼネコンでも、そこの担当者の知識レベル次第で大きく品質自体も変わってしまうということですね。
大きな組織である上で、流されて意見も言えないまま進むことも多いのかもしれません。よく聞きませんか?下請け業者に任すだけで、実際監督自体もどのように施工したらよいなんかなんて理解していないということを・・・。
分科会という打ち合わせの方式で各打ち合わせを行い。実際にその分科会で分かれる工種の調整役がいないまま、現場で職人が適当にやり過ごしていることが多いのだと思います。
数多くの打ち合わせを行い立派なようにも思えるが、実態は全てを見据えしっかり調整するたった一人がいないという事実は多くあるでしょう。
協力業者はわかっていても、口答えは禁物です。ならば言われた通りに行ない関係がギクシャクしないほうを選ぶのが当然です。
技術者が技術者の役割を果さない以上些細な原因による大きな事故は防げない。
写真だけでしか解りませんが、現場溶接のピースが外れたことによる天井の崩壊という単純なことなのだと思います。
スピーカーの緩衝もそうですよね、キャットウォークもスピーカーも吊られて揺れるわけですから、互いの高さレベルを変えるのは当たり前、当然平面的に広さを確保すれば別ですが、それではメンテナンスも出来ませんしショーシステムの機能も果さないでしょう。
ごくごく単純なことですが、各専門のプロフェッショナルがいてもそれらを浅く広く理解しまとめる役割が出来ない以上このような事故は続きます。
(2011/09/30 03:08)

 このコメントが 参考になった:4 参考にならなかった:1
何が原因で何が結果なのか、つまり何が先行破壊したのかを慎重に見極める必要があると思います。

中間報告書で天井金具の「つりっこ2号」が長期荷重ぎりぎりの設計であったことが指摘されていますが、このことが直接の原因かどうかはまだ分かりません。むしろ、どこか現場溶接部分が先行破壊して、計算の前提としていた天井全体の剛性が崩れて共振が起ったとも考えられます。

どんな設計でも言えることですが、完全な施工が行われることを前提とした設計は非常に危険です。施工は人間の手で行うものですから、どんなに注意してもある一定の確率でミスや施工不良は起こりえます。どこか一部で施工不良等があったとしても、全体の安全性が破綻しないような余裕を持った設計(フォールトトレラント設計)をしておく必要があります。

今回は、1)斜め振れ止めの設置数が少なく設計上の余裕がほとんど無かったことと、2)揺れが長時間にわたって続いたことが重なって、小さな破壊が大きな崩壊へと連鎖・拡大した可能性があるのではないでしょうか。
(2011/09/30 00:32)

 このコメントが 参考になった:2 参考にならなかった:2
軽天屋です。
この資料を見ていると、いろいろな原因が重なっているように思います。
?施工図の段階で、軽天屋とゼネコンの打合せができてないと思われます。
とても変な天井の組み方をしてます。
?溶接が下手です。
溶接部分の破損箇所が変形することなくきれい?に破断分離してます。
?フック形吊り金具は、基本的にあまり強度は強くないです。
インサートのない部分とかに補助的に使うものと思ってます。

●編集部から:一部、文字化けしているようです。
(hitopich 2011/09/29 23:02)

 このコメントが 参考になった:4 参考にならなかった: 0
天井の崩落写真を見て原因は想像はしていたがこれほどまでにひどい施工をしている事が考えられない。防振ゴムが吊りボルトにあれば剛性は出ないし、吊りボルトの固定もブレース補強も無いデタラメ工事を設計・監理した松田平田の責任は重い。定期報告でも天井の耐震性を記載する事になっているがこんなデタラメ天井を見過ごした建築士の罪も重い。
改修費用も税金で払うとしたら泥棒に追い銭になる。責任追及が必要。
(wada 2011/09/29 17:58)

 このコメントが 参考になった:4 参考にならなかった:1
http://www.city.kawasaki.jp/e-news/info4278/index.html
(2011/09/28 11:28)

 このコメントが 参考になった:9 参考にならなかった:1
九段会館などよりはるかにひどい崩落のようにみえます。あまり話題にならなかったのは、震災当時に公演がなかったので被害者がいなかっただけでしょうか。
ただ建築年度や記事の内容を考えると「原因がある」ようにも感じます。
(ebisu 2011/09/28 10:23)

 このコメントが 参考になった:8 参考にならなかった: 0
読者の評価
この記事を:
  (100%)
  (0%)
  (0%)
内容は:
  (66%)
  (33%)
  (0%)
コメントの投稿

ログインするとコメント投稿画面を表示します。非会員の方は、右記の「ご意見投稿フォーム」からコメントを投稿できます。 →ご意見投稿フォーム

ログイン 会員登録


<<コメントに関するご注意>>

  • 投稿されたコメントは査読のうえ公開します。コメント末尾の日時は投稿時点のものです。用字用語などは当社規定に沿って変更、明らかな間違いや不適切な表現は原文の意図を損なわない範囲で変更します。不適切と判断したコメントは公開しません。公開後の修正・削除もあります。個人情報の入力はご遠慮ください。
  • コメントは本サイトや当社媒体に転載する場合があります。その際、読者から寄せられたことを明示します。
  • 記事への質問は問い合わせフォームをご利用ください。コメント欄に投稿いただきましても回答できません。
  • 投稿の内容について当社は信頼性や適法性を保証しません。トラブルが発生しても責任を負えません。
はてなブックマーク お気に入りに追加 印刷 RSS 文字サイズを小さく 文字サイズを大きく

アクセスランキング(建築・住宅発)

総合トップ建築・住宅土木不動産建設ITNEXT-K会員登録・変更

日経アーキテクチュア日経ホームビルダー日経コンストラクション日経不動産マーケット情報雑誌・書籍・セミナー

ケンプラッツについて推奨環境広告掲載プレスリリース送付RSSについて問い合わせ