「チェルノブイリかフクシマか」――。原発問題で揺れている福島の県民たちは、メディアの見出しなどに踊るこうした表現に戸惑いを隠せない。4月1日に掲載した連載の第1回で、いわき市を中心にその被災状況を記したが正直なところ、まだ実情を伝えきれた気がしていなかった。その後、会津地方などを含め、4月から5月にかけて計3回、福島県に足を運んだ。今回はそこで見聞きした福島県全体が抱えている問題についてレポートする。
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