日亜化学工業は、2009年10月29日に開催された「Green Device 2009 Forum」において、同社における白色LEDの開発状況を講演した。この講演の中で、直径5mmの砲弾型パッケージに収めた白色LED(投入電流 20mA)において、研究レベルでは発光効率249lm/Wに達し、2011~2012年には200lm/Wの製品を発売できる技術レベルに到達するというロードマップを明らかにした。現行製品は発光効率の高い品種が150lm/Wであり、さらに30%以上高められる計算だ。

 講演した日亜化学工業の大黒弘樹氏(同社 第二部門 商品開発本部 商品開発部部長代理)は、投入電力1W級の大出力LEDについての製品ロードマップも明らかにした。それによれば、照明などに使える表面実装型パッケージ(同社の「NCSW119シリーズ」)において、2011~2012年には発光効率150lm/Wで光束160lmの品種を発表できる見込みという。現行の製品は発光効率112.5lm/Wで光束130lmである。なお、同じく表面実装型パッケージの「NS3W183」は現行の発光効率100lm/Wで光束 120lmから、2011~2012年には130lm/Wで150lmに達する見通し。