図2●エアロバイクの荷台に設置された発電機
図2●エアロバイクの荷台に設置された発電機
図1●エスペックミックが展示した植物工場
図1●エスペックミックが展示した植物工場

 植物工場や家庭電力の自給自足システムなど、一歩先のグリーン社会の姿を体験できるのが、「Green Device 2009」(2009年10月28~30日、パシフィコ横浜)会場内に設置された主催者企画「技術で実現するグリーン社会」のコーナーだ。

 エスペックミックは、人工光を使う「完全制御型」の植物工場を展示した(図1)。3段から構成されるショーケースに、1段目と2段目にはLEDランプを、3段目には蛍光ランプを設置。コスレタス、サニーリーフ、フリルレタス、サンチュ、サラダ菜の5種類の野菜が栽培されていた。展示システムの価格はおおよそ900万円だという。

 東北大学大学院環境科学研究科、NECトーキン、コクヨ、パナソニック電工は共同で、「環境省エコハウスプロジェクト」の研究成果を展示した。同プロジェクトは、環境省の地球温暖化対策技術開発事業として採択され、平成20年から3年計画で開始されたもの。具体的には、太陽電池などで発電した直流の電力をLiイオン2次電池に直接蓄電し、その蓄電した電力を直流のまま家電に給電するといった姿を目指す。エアロバイクに設置した発電機から逐電する仕組みも展示した(図2)。

 その他、音力発電は人が動くことで発電する床「発電床」を、グンゼは開発中のフィルム型色素増感太陽電池を展示した。また、太陽電池やLiイオン・キャパシタ、スマートメーターなど、グリーン社会を支える技術に関してのパネル展示も用意されている。