NTTファシリティーズは、太陽光発電機能を装備した水浄化システム「ソーラーUFO」を開発した。約1.3kwの太陽電池容量を搭載しており、CO2を排出せずに、運転に必要な電力をすべて賄う。CSR(企業の社会的責任)活動の一環としてソーラーUFOを生かした社会貢献活動に取り組んでいく予定だ。近畿経済産業局と大阪市の協力によって、道頓堀川と大阪城公園の2カ所に設置し、運用を開始した。
ソーラーUFOは、水浄化システムとして、ろ過システムとばっ気システムを搭載している。ろ過システムは、UFOの中央底にあるポンプから水をくみ上げ、装置内で浄化する。1日約9000リットルの浄化が可能だという。ばっ気システムは、UFO上部にある空気穴から取り込んだ空気をポンプで水中に送り込み、水中のバクテリアの活動を活発化させて有機物質の分解を促す。
ソーラーUFOは、直径5m、高さ1.6m、重さ3.4t。水中から水をくみ上げるポンプ入り口には、網状のカバーを掛けるなどゴミに対して考慮した設計になっている。ポンプでくみ上げた水をUFO上部の噴水部から放出する噴水機能も装備。鳥のフンなどの洗浄や、太陽電池の温度上昇を防止する。
夜間は、昼間に蓄電池に蓄えた電気を使ってLEDを点灯する。これによって、夜間でも注目度を高める効果が狙える。曇りや雨などで日中に十分蓄電できなかった場合、日中の水浄化活動への電力を優先するので、LEDを点灯できない時もある。
同社では、首都圏でもソーラーUFOを使ったCSR活動を検討している。