夏目漱石といえば、建築家志望だったという逸話を持つ文豪。夢はセント・ポール大寺院やピラミッドのような建築を日本につくることだった。「吾輩は猫である」は、そんな漱石の遅いデビュー作だ。舞台は英語教師を務める苦沙弥先生の家。小ぢんまりとした住宅だが、敷地自体は意外に広い。庭の南側にはひのきが5、6本並ぶ空き地があり、北側にもきりの木が7、8本行列する空き地がある。
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