石坂洋次郎の「あいつと私」(1961年)は、石原裕次郎主演で映画化された青春小説だ。60年安保の描写も登場するが、基本的にはとことん前向きな、戦後民主主義時代の若者の愛と性を描いた作品だ。主人公は2人の大学生。派手に遊び回るお金持ち男子学生が“あいつ”で、お小遣いを3カ月間ほとんど使わないようなつつましい女子学生が“私”である。両者が生まれ育った家庭に由来する価値観の違いを、互いを理解し、乗り越えることが物語の軸だ。そこで描写される2つの家も、比較対照の要素である。
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