図書館という荷重条件の厳しい建物をできるだけスマートな構造体で支えるために、アーチ形状を採用した。鉄板を溶接して組み立てたアーチ形状の構造体のまわりに型枠を組みコンクリートを流し込んだ「スチールコンクリート造」の躯体を構築する。表面のコンクリートは局所的な座屈止めと耐火被覆を兼ねた仕上げ材として機能するため、壁内部に応力を負担する鉄筋は不要となり、躯体の厚さを200mmに抑えることを可能にした。アーチのスパンは1.8mから16mまで、アーチ列相互が交差する角度も様々となっている。
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