ミニストップでは、既に90年代から環境面に配慮することを目的に木造店舗の導入の研究・建設を進めてきた。2010年代にはCSR活動として、国際的に森林環境保全に寄与することを認めるFSC認証材使用による店舗の導入を積極的に進めている。

建設中のミニストップ木造店舗(写真:ミニストップ)
建設中のミニストップ木造店舗(写真:ミニストップ)

 FSC認証材の構造用LVLをプレカットし、特殊金物工法によって柱の無い大空間を可能にした。店舗の正面については大開口が必要だが、耐震開口フレームを標準化して実現している。これにより、標準的には面積が120m2ほどの店舗の売り場内に柱は無い。

●FSC認証材使用地域別店舗導入実績(2015年2月末現在)
FSC認証材使用地域別店舗導入実績(2015年2月末現在、資料:ミニストップ)
(資料:ミニストップ)

 工期についても、基礎工事の簡略化、建て方は1日で完了するなど、在来鉄骨工法では45日かかっていたのが、35日と短縮できる。このほかにも、構造材のリユースが可能であり、廃材を大幅に削減できるなどのメリットがある。

 09年に1号店が完成し、15年2月末現在、全国で110店舗が導入済みである。新規店舗では、今後も積極的に取り組んでいく。