解答と出題者

(再掲載)問題10 防犯に適した道路側の塀は次のうちどれ?

 a 目隠しになる高さ1.8mのブロック塀 ―― 0点(1%)
 b 目隠しになる高い生垣 ―― 3点(6%)
 c 見通しが悪くなるので塀はつくらない ―― 0点(21%)
 d 正面からは見通せる縦格子の高いフェンス ―― 10点(73%)

 ※平均7.4点 カッコ内は回答者の選択割合

 もっとも理想的なのは「正面からは見通せる縦格子の高いフェンス」。道路から見通しがよいうえ、侵入犯が乗り越しにくく、プライバシーも保ちやすい。見通しがない塀は見守りのない犯罪に適した環境をつくるうえ、1.8mくらいでは乗り越されてしまい侵入は防げません。でも塀も何もなく見通しが良すぎて丸見えではかえって不安。生垣は外部から敷地内がかすかに見え、高くしても侵入の足場にならないのがメリットです。

 ※全体の平均は80点(100点満点)

出題者

松本吉彦 - 見守り型防犯設計研究で暮らしの安心・安全を追求

  旭化成ホームズくらしノベーション研究所長。英国のマンチェスター大学在学時、隣接したヒューム地区で見守りを増やす再開発事例を体験。その後、同社住宅「ヘーベルハウス」の侵入被害調査を明治大学と共同で行い、防犯仕様導入の企画とともに被害データの分析に基づくゾーンディフェンスなどの防犯環境設計手法を提案。そうした調査・研究を基に出題する。