キーワードは「ハニカム」と「フラクタル」
フクサスは、建物のデザインを「マンタが深海から浮かび上がり、鳥へと姿を変えて、空高く舞い上がる様子」と例えている。
デザインを固めていくうえでは、曲面がつくり出す上部の構造体をいかに「ハニカム」という要素に落とし込んでいくかが検討された。ファサードやそれを支える鉄骨は、六角形を並べたハニカム形状となるように個々の部材の形や配置が決められた。
さらに、木の幹のような形をした換気塔や建物の全体形状などについては、「フラクタル」というキーワードに従ってつくり込まれた。フラクタルとは、図形の一部と全体とが相似形になった形態を指す。