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アラップ・トータルデザインの舞台ウラ

マンタが舞う、深セン宝安国際空港ターミナル

アラップ・トータルデザインの舞台ウラ(18)

2014/05/14

 真っ白で無機質、六角形にうがたれた開口から光が差す空間は、東京・銀座の高級宝飾店と言われても信じてしまいそうだ。

 中国第4の都市である広東省深センに2013年11月28日、新しい空港ターミナルビルがオープンした。深セン宝安国際空港ターミナル3(T3)だ。

 基本設計の意匠はイタリアのマッシミリアーノ&ドリアナ・フクサス、エンジニアリングはドイツのクニッパーズ・ヘルビッヒがそれぞれ担当。そして、実施設計は北京市建築設計研究院(BIAD)が手掛けた。アラップはエンジニアリングの中でも環境設計と火災安全設計を担当した。

 T3は延べ床面積が45万9000m2、建物の長辺は1000mを超える巨大さだ。

T3は延べ床面積が45万9000m2。2013年11月は第1期として62ゲートがオープンし、年間2400万人の乗降客を想定している。将来的には、年間4500万人の利用を見込む。T3の供用開始に伴って、既存のターミナルは閉鎖された(写真:Arup)

 07年に実施された同空港の設計コンペには、フォスターやgmp、黒川紀章という世界各地で空港の設計を手掛けたことのある経験者たちだけでなく、FOAやライザー・ウメモト、フクサスという空港設計の未経験者も招待された。

 コンペの時点では既に、深センの空港会社とオランダの専門家によって、建物の配置や階ごとの機能のゾーニングなどが決められていた。設計チームに要求されたのは、空港のターミナルを印象的なランドマークとし、約40kmしか離れていない香港国際空港よりも光彩を放つ建築にすることだった。

深セン宝安国際空港のターミナルと交通網は、「交通センター」と呼ばれる建物を介して結ばれている。ターミナルの3階には出発ゲートにつながる巨大なロビーがあり、その幅は642m、奥行きは306m、天井の高さは25mにもなる(資料:Fuksas)

フクサスは、コンコース同士が直角に交わる部分を「都市広場」と位置付けた。情報掲示板やバーを備え、都市の粋を感じさせる空間として演出されている(写真:左はKalson Ho、右はArup)

ケンプラッツ

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