アラップ・トータルデザインへの挑戦
目次
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50億人のテレビ観戦を実現した五輪のスポーツ照明
アラップ・トータルデザインへの挑戦(11)
2012年ロンドン五輪は世界最大規模のテレビ放送が行われ、推定50億人にスポーツ観戦をもたらしたといわれる。それは、高精細度テレビジョン放送に対応するスポーツ照明が、完璧に機能しなければならなかったことを意味する。
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複雑な形と機能を結ぶ、モデリングの新手法
アラップ・トータルデザインへの挑戦(10)
近年、3次元曲面を多用するなど、複雑な形状をした建物のファサードが増えている。背景には、高性能なコンピューターの普及と、その計算処理能力を生かした「コンピュテーショナルモデリング」の活用がある。
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解析技術が変える昼光照明デザイン
アラップ・トータルデザインへの挑戦(9)
太陽の光は空間を豊かにする。建築デザインの重要な要素の1つである。近年、環境建築やパッシブハウスが注目される中で、昼光照明デザインの注目度は確実に高まっている。太陽光が印象的な建築の事例とともに、シミュレーションの具体例を紹介する。
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上海万博の跡地開発にみる中国の低炭素街づくり
アラップ・トータルデザインへの挑戦(8)
最近、日本でも話題になっているLEED(リード)という米国発祥の環境評価システムのアジア・ラウンドテーブル・ミーティングが上海で開催され、上海万博の跡地開発プロジェクトのLEED-ND認証の授与式が行われた。筆者が現在所属しているアラップ上海事務所は、そのプロジェクトのLEED認証に参画した。そこで…
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ガラスはどこまで進化する?Glasstec2012リポート
アラップ・トータルデザインへの挑戦(7)
ガラスの製造、加工機の見本市から始まったGlasstec(グラステック)は、今では多くのガラス関係者が集まる世界最大の見本市となっている。近年は、最新のガラス事情に加え、ファサードやPV(太陽光発電)も多く見られる。例えば、PVファサードへの取り組みや、高断熱化の要求から生まれた高機能ガラスなどがあ…
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複雑な形状を実現するジオメトリック・エンジニアリング
アラップ・トータルデザインへの挑戦(6)
「ジオメトリック・エンジニアリング」という新しいアプローチについて紹介する。コンピューター上の複雑な3次元モデリングと実際に製作する製作者のギャップを減らす手法だ。従来は実現困難だった複雑な形状を施工性や経済性を考慮してつくることができる。その概要を解説するとともに、事例を見ていきたい。
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「低炭素建築」が握る中国建設市場の将来
アラップ・トータルデザインへの挑戦(5)
中国でも日本同様に低炭素建築の注目度が高まっている。きっかけは、2009年12月に開かれたコペンハーゲン気候変動会議で、「世界に新たな危機と商機を与える時代の到来」が示唆されたことだ。会議において最も注目されたのは、中国が世界に発信したメッセージ「中国のCO2排出量の削減目標は、2020年までに20…
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アートと環境性能を両立、メディアファサードの可能性
アラップ・トータルデザインへの挑戦(4)
建物のファサードにLEDなどの光源を設置して、映像情報を表現するする技術は「メディアファサード」と呼ばれている。様々なメディアファサードの中から、太陽発電モジュールとガラスカーテンウオールを一体開発してゼロエネルギーを指向した「GreenPix」(グリーンピクス)と、建築環境性能と照明デザインを融合…
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自然の光や風、水を最大限に活用したガーナの幼稚園
アラップ・トータルデザインへの挑戦(3)
このプロジェクトは、地元の資材を生かし、自然光や風の流れといった自然エネルギーを設計に取り入れ、現地の人たちの手で、安価に建設できるように考えられた、地元に根差した“サステイナブル・デザイン”を目指したガーナの幼稚園建設プロジェクトである。
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全長150m高さ28mの巨大木造“パラソル”
アラップ・トータルデザインへの挑戦(2)メトロポールパラソル(スペイン)
6本の支柱で支える全長150m高さ28mの巨大な木造格子の“パラソル”が広場を大きく包み込む。壮観なランドマークとなり、訪問者には近代ローマの構造物を彷彿させる。巨大なパラソルの上には遊歩道があり、中世の古い街並みによる素晴らしい眺望を臨める。
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フリーフォルムを実現する常温曲げガラス
アラップ・トータルデザインへの挑戦(1)
エンジニアリングをはじめ、設計に関する全ての要素に配慮したトータルデザインを試みるアラップ。同社が注目するエンジニアリングやプロジェクトをシリーズでリポートする。第1回は、ガラスとファサードの技術「コールド・ベンディング・ガラス」だ。常温で滑らかな曲面に加工することが可能になることから、フリーフォル…