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WIRED.jp

欧州で開発された、トンネルの亀裂を検知できるロボット「Robinspect」

2013/11/27

欧州のコンソーシアムが、トンネル点検用ロボット「Robinspect」を開発した。日本でも、トンネル等のインフラや化学プラント向けの点検ロボットが開発されている。

 欧州のコンソーシアムが、トンネルの壁をスキャンして問題がないか調べることができるロボットを開発した。

 このロボット「Robinspect」は、トラッククレーンの端に設置され、亀裂や隙間、ひびがないかを調べる。Robinspectは、「ROBotic System with Intelligent Vision and Control for Tunnel Structural INSPECTion and Evaluation」の略語だという。

 肉眼ではトンネル内の危険な亀裂やひびをすべてとらえるのは難しいが、ロボットならすべてをチェックできる。Robinspectは、表面の瑕疵を分析し、亀裂の大きさや亀裂間の距離を測定して、継ぎ目が開いているのを検知するよう設計されている。

 すばやくスキャンできるため、作業班は、車に乗ったまま点検することができる。このため、道路の広い範囲を封鎖してトンネルの壁を調べる必要がない。また、点検にかかる時間の見当もつく。深夜にボストン郊外のローガン国際空港に到着して、ボストンに通じるトンネルがすべて点検のために封鎖されていることがわかっても安心だ。

 試作品は、2014年末に、ロンドン地下鉄内のトンネルや、ギリシャのエグナティア高速道路の地下部分、さらに、スイスで試験運用中のトンネルで運用が開始される予定だ。スペインの首都マドリッドを走るM30高速道路のトンネルで最終試験も行われる計画だ。

 Robinspectは、スペイン、フランス、スイス、ギリシャ、イタリア、英国のインフラ専門エンジニアの協力の賜物だ。現在、マドリッドのカルロス3世大学でロボット工学上の基礎研究が行われている。プロジェクトは今年10月に開始し、500万ユーロ(約680万ドル)の予算がつけられている。

※国土交通省は2013年5月、5年後を目標に、老朽化したトンネルや橋、水中の設備などのインフラを点検するロボットの開発を進める方針を発表した。また、日本のイクシスリサーチは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金を活用し、橋梁やトンネル、石油化学プラント向け点検ロボット3機種を開発。2014年4月にレンタル販売を開始する計画。そのほか、1台当たり2万~3万円と低コストで作成可能な、垂直な壁を移動できる小型インフラ点検ロボットの移動機構等も開発されている

TEXT BY KEITH BARRY
PHOTO BY ROBINSPECT
TRANSLATION BY MINORI YAGURA/GALILEO

(掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。)

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