武藤聖一の欧州「最新建築」撮り歩記
目次
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有孔銅板で覆った交通ハブ施設へ
第193回 Lahti Travel Centre(ラハティ・トラベル・センター)フィンランド・ラハティ市
首都ヘルシンキから北へフィンランド国鉄(VR)の電車に約1時間乗ると、Lahti(ラハティ)駅に到着する。今回はラハティ市内に整備された公共交通機関のハブ施設を紹介する。
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森の中の大きな“松ぼっくり”へ
第192回 Kotten Motionscentral(コッテン・モーションスセントラル) スウェーデン・グングエルブ市
今回訪れたのは、スウェーデンの西海岸、イエーテボリ市の北に隣接する人口約4万5000人のクングエルブに整備されたコッテン・モーションスセントラル。市営の屋外トレーニング場とジョギングセンターを備え、カフェ、会議室、サウナなどを併設する施設だ。
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海岸に映える木をまとうサウナへ
第191回 Loyly Helsinki(ロウリュ・ヘルシンキ) フィンランド・ヘルシンキ
この夏、フィンランドの首都ヘルシンキからアーキペラゴ(群島)を望む海岸線に、内外の観光客を狙ったサウナ施設「Loyly Helsinki(ロウリュ・ヘルシンキ)」がオープンした。
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住宅展示場に立つ小さな別荘へ
第190回 NYBYGGET X- HOUSE(ニビッゲットXハウス) スウェーデン・アーランダスタッド(ストックホルム)
今回はスウェーデンの住宅展示場に並んでいた木造住宅を紹介する。ストックホルムに位置するアーランダ空港手前の高速道路沿いに、スウェーデンの住宅メーカーが設けた住宅展示場がある。
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患者の心を癒やす病院内ホテルへ
第189回 Patienthotel(パシエントホテル) デンマーク・コペンハーゲン市
今回紹介するのは、コペンハーゲン市内に建設されたPatienthotel(パシエントホテル)だ。デンマークで最大の病院、Rigshospitalet(リイスホスピタル)の敷地内に建てられた。
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ビル・ゲイツの思いを示すオフィスへ
第188回 Microsoft Domicile(マイクロソフト・ドミサイル) デンマーク・コンゲンスリュンビュー
コペンハーゲン市の中心から10km北に位置するKongens Lyngby(コンゲンスリュンビュー)に、マイクロソフトデンマーク社の新しいオフィス「MYCROSOFT DOMICILE(マイクロソフト・ドミサイル)」が誕生した。
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氷河を模したアルミをまとうモールへ
第187回 Mall of Scandinavia(モール・オブ・スカンジナビア) スウェーデン・ソルナ市
今回は、首都ストックホルムに隣接するSOLNA(ソルナ)市に誕生した、大型商業施設を紹介する。スカンジナビア半島で最大規模を誇る施設だ。スウェーデン国鉄(SJ)に乗り、ストックホルム中央駅から北に向かって2駅目のソルナ駅の引き込み線際に建つ。3階建てで床面積が約10万m2に及ぶショッピングモールだ。
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ロック聖地の光を駆使した「殿堂」へ
第186回 Danmarks Rockmuseum(デンマーク・ロックミュージアム) デンマーク・ロスキレ市
世界遺産となっているロスキレ大聖堂には、歴代デンマーク国王の棺が安置されていて、訪れる観光客は多い。それ以外に、この街には世界的に知られている夏のイベント、ロスキレ・フェスティバルがある。
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ガラスとスチールで構築した市庁舎へ
第185回 Timmerhuis オランダ・ロッテルダム
1953年以来使用されてきた市役所のオフィスビルを併用した多目的コンプレックス、Timmerhuis(ティマーハウス)が昨年末に竣工した。
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勤務中にPK戦? くつろぎ配慮の本部へ
第184回 Onefootball本部 ドイツ・ベルリン
人工芝を使用した3レーンの走行トラックが、オフィスの奥部にあるサッカーゴールまで続いている。
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変電所の記憶生かした音楽スタジオへ
第183回 Red Bull Studios Berlin ドイツ・ベルリン
リサイクルを越え新たな価値を付加する「アップサイクル」。こう呼ぶのにふさわしいプロジェクトだ。かつての工業化社会のシンボルともいえる退役したベルリンビル空間が、ロサンゼルスに本拠があるミュージックスタジオに生まれ変わった。
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外はダイヤ、中はうねりの著名ホテルへ
第182回 Hilton Hotel Schiphol Airport オランダ・スキポール
空港ホテル特有のトランジット的なクオリティーをグレードアップしたヒルトンホテルが、アムステルダムのスキポール(Schiphol)国際空港に昨年末にオープンした。
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ジグザグの外観で人を呼ぶ市民施設へ
第181回 Het Anker Community Centre オランダ・ズボレ市
市の西側の地区に竣工したスポーツ複合施設は国道331号沿いのやや起伏のある丘地に建つ床面積3000m2の多目的市民センターである。男女を問わないあらゆる年齢層を対称に、スポーツ、教育、文化的イベントや諸々のパフォーマンスに対応できる市民のミーティング施設として設計している。
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シェアへの提案が増加、北欧の家具展へ
第180回 ストックホルム国際家具・照明見本市
スカンジナビアの家具と照明器具が集結する世界最大規模の展示会「ストックホルム国際家具・照明見本市2016」(Stockholm Furniture & Light Fair)が、2月9日から13日まで同市内の見本市会場で開かれた。
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赤さびで周囲に溶け込む新校舎へ
第179回 KTH School of Architecture スウェーデン・ストックホルム市
湾曲フォルムのファサードは、保護性さびで赤褐色に覆われたコールテンスチールのフレームとガラスで構成し、その近代的でスレンダーな容姿は周囲の建物とトーンが同調し、良く映える存在だ。
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内部を開き人格形成にもつなげる学府へ
第178回 VIA大学 デンマーク・オーフス市
紹介するVIA大学カレッジは2008年に創立された単科大学で、オーフス市を中心に8カ所にキャンパスを有する。教育学や国際情報科学、建築デザイン課程などで学ぶ約2万人の学生が在籍している。
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旧市街と港をつなぐ北欧一の図書館へ
第177回 DOKK1 デンマーク・オーフス市
北欧一の規模を誇る公立図書館が、デンマーク第2の都市Aarhus(オーフス)に昨年6月に竣工し、一般市民に公開された。
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スポーツを軸に官民連携した複合施設へ
第176回 Sundbyoster Hall II デンマーク・コペンハーゲン
Sundbyoster(スンビーオスター)Hall IIと呼ぶスポーツホールを主体とした複合施設が、デンマークの首都コペンハーゲンに竣工して話題となった。
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フィンランド最大手の銀行本社屋へ
第175回 OP FINANCIAL GROUP-HQ フィンランド・へルシンキ
1902年に設立されたOP BANKは、113年を経た現在、フィンランド国内186社を統括するファイナンシャルグループとなっている。フィンランド一の総売上高を誇る銀行で、2015年の夏に竣工した本社ビルは、ヘルシンキの中心部から北側に約5kmのエリアに建つ。
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可変残響装置付きのホールがある複合施設へ
第174回 Clarion Hotel & Congress Malmö Live スウェーデン・マルメ
前回(第173回で)紹介したWMU(世界海事大学)の前に広がる運河沿いに、この夏、延べ面積5万4000m2からなる複合施設、Clarion Hotel & Congress Malmö Liveが完成した。ホテル、国際会議場、コンサートホールが配置されている。