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編集長が語る日経コンストラクションの見どころ

仮設が危ない――あなたの現場は大丈夫?

2008/02/21

 表ざたになることはそれほど多くありませんが、仮設のトラブルが繰り返されています。いまに始まった問題ではないとはいえ、今後さらに深刻化する恐れがあります。そんな問題意識に基づいて企画した特集が日経コンストラクション2月22日号の「仮設が危ない」です。

 現場で起きた仮設のトラブルの情報が発注者や建設コンサルタントにきちんとフィードバックされないという問題は、以前から指摘されていました。仮設は以前から建設会社頼みの面が強かったのが実情です。

 しかし、工費や工期の厳しさから建設会社が仮設に注げる労力は少なくなる傾向にあります。おまけに経験や知識の豊かなベテラン技術者が減少し、基礎知識に乏しい若手技術者が増えていると聞きます。最近は仮設のリース会社に仮設計算を丸投げすることも珍しくなく、建設会社の現場技術者が仮設のノウハウを習得する機会は少なくなりがちです。

 さらにいえば、建設会社が建設コンサルタントの設計作業を手伝う“裏設計”がなくなりつつあり、建設会社の技術力に頼っていた部分の品質低下が懸念されます。

 これらの問題が放置されれば、従来以上に仮設が危機的状況に陥ることは目に見えています。建設コンサルタントが現場の状況を十分に把握しないで仮設を設計し、発注者はそれを十分にチェックすることなく工事を発注し、工費や工期に余裕のない建設会社がその仮設設計に基づいて施工したら……。

 もっとも、しっかりした技術力を持ち、それを行使できる建設会社であれば仮設のトラブルは防げるはず。現実問題として仮設設計の責任を建設会社が負っているのであれば、発注者と建設コンサルタントと建設会社の役割分担を実情に応じて改めることが必要になります。

 特集記事では、生産システム上の問題もさることながら、実務に役立つ内容を充実しています。目の前の仮設技術を立て直し、仮設のトラブルを防ぐために、仮設のトラブルとその対応策の事例を数多く掲載しました。情報共有の一助になれば幸いです。

 日経コンストラクション2月22日号ではこのほか、事例研究として「使える立体交差化技術」を掲載しています。渋滞交差点の解消が社会問題となって、数年前に建設会社や橋梁メーカーなどが盛んに提案した技術が、実際の現場で採用され始めました。車線規制日数の短縮や工事中の渋滞軽減に有効な技術の要件とは何かを、施工事例に基づいて探っています。折りたたんだ鋼桁を一括架設する工法が威力を発揮した現場のほか、掘って埋め戻して切り回す施工計画の妙を感じさせる現場などをリポートしています。

畠中 克弘=日経コンストラクション編集長日経コンストラクション

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