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編集長が語る日経コンストラクションの見どころ

人材問題には「急がば回れ」,OJT頼みも限界

2007/09/27

 若手が少なすぎる。団塊世代の大量退職によって技術力の低下が心配だ。働き盛りの40代の厚みが前後の世代より薄く,仕事が集中して疲弊している……。いまさら並べ立てることもないほど,土木の人材問題で何が重大かはわかりきっています。それをどうやって解決するかが問題です。

 日経コンストラクション9月28日号の特集「どうする!?人材難」では,団塊世代の技術の伝承,若手の戦力化,いびつな年齢構成の解消の三つのテーマごとに,問題解決の方法を探りました。問題は差し迫っていますが,特効薬などありません。積極的に取り組んでいる企業や自治体の対策が物語るのは,「急がば回れ」。地道に時間をかけ,成果を少しずつ大きくしていくことが常道のようです。

 一方で,OJT頼みでは問題の解決が容易でないことも見えてきました。団塊世代の技術を継承するといっても,時間は限られており,伝えるべきことを取捨選択して効率的に伝えることが必要です。技術の伝承のために,ベテラン職員が重要だと判断した資料を抽出してデータベースを構築したり,実務で頻繁に使う技術を厳選して若手向けに設計技術書を作成したり。若手を戦力化するために,職場とは別の育成の場を設けたり,日常の仕事とは別のテーマで問題解決のプロセスを経験させたり。職場内に同世代などの相談相手がおらず,孤立しがちな若手への配慮が求められています。具体的な取り組み事例は特集記事をお読み下さい。

 日経コンストラクション9月28日号ではこのほか,路面補修の新技術である「薄層表面処理工法」のトレンド記事を掲載しました。既存の路面の上に敷設するアスファルト混合物の厚さが1cm前後で,従来の薄層オーバーレイよりもさらに薄い新工法にスポットを当てています。あくまで路面のすべり抵抗などの回復に重点を置いており,舗装の構造強化を目的としてはいないものの,薄層オーバーレイよりも低コストで施工時間が短いことが特徴です。技術基準の緩和や自治体の財政難を受けて,道路管理者などからの引き合いが多いようですが,普及への課題も指摘されています。

 「再生の風景」欄では,米ニューヨークのセントラルパークを取り上げました。一時は荒廃して市民が寄り付かなくなっていた公園が,民間資金の投入などによって徐々に再生されていく過程をリポートしています。園内をゾーン分けして管理責任者を明確にし,その出来栄えを競わせることも興味深い取り組みです。海の向こうの話ですが,示唆に富む話が多いと感じています。

畠中 克弘=日経コンストラクション編集長日経コンストラクション

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