編集長が語る日経ホームビルダーの見どころ
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木造住宅の崩壊死亡事故はどのように起きたのか
4月16日付のケンプラッツ記事「施工中のジャッキアップで木造住宅崩壊、作業員1人が死亡」に対して、多くの読者から驚きのコメントが次々に寄せられました。「ありえない倒壊だ」「とても信じられない」――。まだ壁も張っていない工事中の軸組み、ましてや耐震性の強さを売りにしている松下電工の「テクノストラクチ…
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「家を建てて200万円もらおう」キャンペーン開始?
このタイトルを見て、本当にそんなキャンペーンがあるのかと早とちりした人がいるかもしれません。国土交通省の「超長期住宅先導的モデル事業」提案募集のことです。住宅の新築、改修などの際に、住宅の長寿命化に寄与する工夫を取り入れたものに対して、最高200万円の補助金を出すという制度です。第1回の募集が4月…
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不同沈下、保証会社による対応の差が明らかに
不同沈下を経験したことのある人が11.2%、そのうち地盤補強をしたにもかかわらず沈下したという人が4.3%――。これは日経ホームビルダーが2月に、家づくりのプロ向けに実施したアンケート調査で分かったことです。一方で、回答の中では「地盤調査会社からは『補強したほうがいい』と言われるけれど、過剰ではな…
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「デザインの価値が利用者に伝わらない」悩みの解決法
住宅のデザインを取り上げる雑誌は、専門誌、一般誌を問わず数多く出回っています。日経ホームビルダーは言うまでもなく、デザイン情報中心の雑誌ではありません。3月号のデザイン特集は、いってみれば“鬼っ子”企画。特集チームを率いる下田記者に私からお願いしたことは、「鬼っ子は鬼っ子らしく、記事を小ぎれいにま…
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「手すり」について“発見”したこと
2月号の校了日あたりから足首が痛みだし、そのうち我慢できなくなってきたので、自宅近くの接骨院に駆け込みました。いや、実際はとても「駆け込む」ことなんてできず、油断すると激痛が走るので歩道沿いの塀やらガードレールやらを手掛かりにして、恐る恐る歩を進めるという状態でした。こうやって体が不自由になってみ…
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「坪25万8000円」住宅、契約者に聞いた実際の坪単価と入居後の不満
受注棟数を爆発的に伸ばしている超ローコストビルダーに、タマホームがあります。「ライバルではないよ。ウチはもっと高品質の家をつくっているから」と思っている人も多いでしょうが、エンドユーザーを裏切るほど低品質なのであれば、右肩上がりの状態をこんなに何年も継続させることはできないような気がします。そこで…
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「住宅の寿命200年」時代に重要になること
少し前までは長寿命住宅の代名詞として、100年住宅という言葉が使われていました。今では一気に100年上乗せした「200年住宅」が流行のようです。100年なら、自分の子か孫の世代がその正否を検証してくれるかもしれません。それが200年ともなると、想像力の乏しい私には、もうさっぱりイメージできません……
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プロが知らない建て主の不満、独自調査で明らかに
家づくりのプロのみなさん、建て主が満足する仕事をしていますか──。そんな質問をすると「当たり前だ」とおしかりを受けるかもしれません。ですが、日経ホームビルダーが9月に実施した調査で、建て主や住まい手から次のような声が数多く上がってきました。「知り合いの紹介だったので、それ以上の文句は言わなかったけ…
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確認機関の検査員が実名で登場、ホンネを明かしてもらいました
今、確認申請を出す側がいちばん知りたいことは「検査員が申請図書のどこを、どのように審査しているのか」という点に尽きるでしょう。そこで、この点をストレートに、検査員に取材しようと特集担当デスクの安達副編集長は考えました。ただ、検査員も現段階では試行錯誤しながら審査しているのが実情で、公言するにはリス…
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永遠の課題「雨漏り」の意外な新傾向と、その対策
夏も後半に差し掛かると、そろそろ台風の襲来が気になるシーズンです。というわけで9月号の特集は、雨漏りの対策を取り上げました。ここで皆さんに質問ですが、最近の雨漏り事故のうち、「屋根の雨漏り」が占める割合はどのくらいだと思いますか。3分の2ぐらい? 半分? いえいえ。実は2割にも満たないのです。
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特別取材班がとらえた改正法施行直後の確認申請窓口の混乱
編集長が語る日経ホームビルダー2007年8月号の見どころ
日経ホームビルダー編集部は、日経アーキテクチュア、ケンプラッツの各編集部と合同で改正建築基準法の取材班を組み、6月20日の施行後に確認申請窓口で起きている問題を追いかけています。その第一弾の記事が、8月号の「改正建築基準法の『えっ!?』」です。この見出しの通り、「窓口でそんなことが起きているの?」…
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建て主300人の「ホンネ」、不具合を「あなたならどうする?」――今月号から連載始めます
日経ホームビルダーの読者の方々から編集部あてに日ごろ、いろいろなご要望が寄せられているのですが、そのなかでも特に「こんな記事を読みたい」とのニーズが高いのが、「建て主の本音を知ることができる記事」です。プロに面と向かっては言ってくれない、建て主の胸の内がわかれば、もっと満足してもらえる仕事、納得し…
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相次ぐガルバリウム鋼板の腐食、その原因を探る
編集長が語る日経ホームビルダー6月号の見どころ
建物が完成してわずか数年で、ガルバリウム鋼板やステンレスが腐食する--こんなショッキングな事実が明らかになりました。情報源は、ここでお伝えすることはできませんが、ある住宅会社の社長です。一昨年までは、そんなことは全く起きなかったのに、昨年の1年間に3件、立て続けにクレームが寄せられたというのです。
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そうだ能登、行こう--と編集部全員で確かめてきました
編集長が語る日経ホームビルダー5月号の見どころ
能登半島地震の現地レポートや、耐震をテーマにした「緊急総力特集」が載る5月号の記事を校了したのは、4月12日の木曜日。翌々日の土曜の朝、日経ホームビルダー編集部の5人全員が羽田空港に集まりました。能登に向かうためです。休日を利用して、記事に載せた被災地の光景を自分たちの目でも確かめてこよう、という…
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「地場に根付いた」はずの会社が破産した理由
編集長が語る日経ホームビルダー4月号の見どころ
4月号の見どころの一つは、シーアールホーム大井康弘社長の「独占インタビュー」です。岡山で一時は年間190棟を超す完工数を誇っていた住宅会社シーアールホームが、2006年12月に経営破綻したというニュース記事は、KEN-Platzおよび日経ホームビルダー2007年3月号で報じました。
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「この住宅会社に決めた」とお客さんに思わせる提案とは
編集長が語る日経ホームビルダー2007年3月号の見どころ
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正直いって、今月号は見どころが多すぎて…
編集長が語る日経ホームビルダー2月号の見どころ
良い文章の鉄則は、テーマを絞って書くこと。この欄の原稿を書くときも、できるだけ取り上げる記事の数を絞り込むようにしてきたのですが……今月号はお許しください。見どころが多すぎて絞り込めませんでした。
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記者が足を使って発見した「伸びる住宅会社」の共通点とは
編集長が語る日経ホームビルダー1月号の見どころ
「すぐに使える」記事をうたい文句にしている日経ホームビルダーですが、新年号ということもあり、ちょっと趣向を変えて特集を組んでみました。タイトルは「若手で伸びる住宅会社」。担当した記者も、編集部の中でいちばんの若手です。
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IH調理器から出る電磁波の強さを測ってみました
編集長が語る日経ホームビルダー12月号の見どころ
電気かガスか--。それぞれのエネルギー供給会社がシェア競争にしのぎを削り、設備機器メーカーも新製品を次々を開発しています。特に、オール電化住宅に関心を示す建て主が増加している表れでしょうか、オール電化に関する記事を載せたときの、読者のみなさんの反応も、以前にもまして敏感です。
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こんなことで「悪徳業者」と間違われてしまう、リフォーム会社のリスク
編集長が語る日経ホームビルダー11月号の見どころ
不要なリフォーム工事を「必要です」と偽って受注したとき、悪質な会社といわれるのはだれもが納得できる話だと思います。しかし、不具合があったときに対応が遅れただけで、悪徳業者のレッテルを張られてしまう可能性があるとしたら、どうでしょう。